評     価  

 
       
File No. 0718  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年04月12日  
       
製  作  国   イギリス  
       
監      督   ジョー・ライト  
       
上 映 時 間   123分  
       
公開時コピー   一生をかけて
償わなければならない罪があった。
命をかけて
信じ合う恋人たちがいた。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジェームズ・マカヴォイ [as ロビー・ターナー]
キーラ・ナイトレイ [as セシーリーア・タリス]
シアーシャ・ローナン [as ブライオニー・タリス(13歳)]
ロモーラ・ガライ [as ブライオニー・タリス(18歳)]
ヴァネッサ・レッドグレイブ [as ブライオニー・タリス(老年)]
ブレンダ・ブレッシン [as グレース・ターナー]
パトリック・ケネディ [as リーオン・タリス]
ベネディクト・カンバーバッチ [as ポール・マーシャル]
 
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あ ら す じ    1935年のイングランド。政府官僚の娘で作家を夢見る13歳のブライオニーは、使用人グレースの息子で幼馴染みのロビーに密かに恋心を抱いていた。ケンブリッジを卒業した姉セシーリアとロビーの関係が気になって仕方ないブライオニーは、それとなくセシーリアにロビーのことを尋ねてみるが、セシーリアは「住む世界が違う」と無関心を装うのだった。けれども、ロビーがセシーリアに書いた手紙がきっかけで、ふたりはお互い自分の気持ちを素直に相手に告げることができ、書斎の暗がりで結ばれる。ところが、その場をブライオニーが目撃してしまい、姉がロビーに辱められていると誤解してロビーに対して警戒心を抱くようになった。
 休暇で兄リーオンが友人ポール・マーシャルを連れて戻った夜、事件は起きた。叔母から預かっていた従姉妹のローラとその双子の弟のうち、双子の弟が家出をしたために皆が手分けして敷地内を探す中、ローラが何者かに襲われてしまう。現場に居合わせて逃げていく人影を見たブライオニーは、警察にローラを襲った犯人がロビーだと証言してしまう。ロビーは警察に逮捕され、犯罪者として投獄されてしまう。そして4年後、ロビーは刑期を短縮するために従軍し、フランスでドイツ軍と激戦のまっただ中にいた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ロビーを演じた、若い頃のラッセル・クロウに似ている気がするジェームズ・カカヴォイだが、彼を観るのは初めてだと思っていたら過去に『ラスト・キング・オブ・スコットランド』と、つい最近にも『ペネロピ』でお目にかかっていたことを後から知り、自分の記憶力のなさに愕然とさせられた(笑)。役者の格からいうと主演はキーラ・ナイトレイなのだろうが、エンド・クレジットでは彼がトップだった。そして、さすがにオスカーの助演女優賞にノミネートされただけあって、13歳のブライオニーを演じたシアーシャ・ローナンがいい。正直素直に好みとは言いかねるルックスだが、下手に演じると作品をぶち壊しかねない役柄をこなし、作品に緊迫感を与えることに成功しているのは見事。全体的に重厚な作りで、決して爽やかではないがずっしりとした余韻を堪能できる作品。ラストには予想もしない意外な事実が明かされ、「つぐない」という言葉の意味が切なくも悲しく胸に突き刺さる。BGMにタイプライターの音を使っているのが非常に印象深い。