評     価  

 
       
File No. 0719  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2008年04月12日  
       
製  作  国   中  国 / 香  港  
       
監      督   チャン・イーモウ  
       
上 映 時 間   114分  
       
公開時コピー   王家の掟
 
憎しみあうこと
 
愛しあうこと
 
殺しあうこと
中国史上、最も栄華を極めた唐王朝後の時代、黄金の一族の裏に隠された恐るべき真実。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   チョウ・ユンファ [as 国王]
コン・リー [as 王妃]
ジェイ・チョウ [as 傑王子]
リー・マン [as 蒋嬋]
リィウ・イエ [as 祥王子]
ニー・ターホン [as 蒋医師]
チェン・ジン [as 蒋氏]
チン・ジュンジエ [as 成王子]
 
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あ ら す じ    中国、後唐の五大十国時代。9月9日重陽の節句に行われる一族の繁栄を祈る祭事のため、と第二王子のが遠征から王宮に戻ってきた。しかし、その時王宮では不穏な空気が渦巻いていた。
 王と王妃の結婚は、王がかつて政権を奪うための政略結婚で、ふたりの仲はすでに冷め切っている。王妃は血のつながらない皇太子・祥王子と長年にわたって不義の関係にあった。祥王子は王妃との関係を絶ちたいと願いながら、一方では密かに宮廷医師の娘蒋嬋と付き合っていた。
 そんな中、王宮に戻った傑王子は母である王妃の部屋へ訪れる。王妃の健康状態が優れないことを気にかける傑王子に対して、王妃は驚くべき事実を告げた。病気がちな王妃が毎日2時間おきに服用する薬の中に、王が少量のトリカブトを混入させていたというのだ。そして王妃は、重陽の節句に王の退位を画策していることを傑王子に打ち明けるのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    これは凄い、凄すぎる・・・・・。観る前には予想もしなかった想像を絶するスケールのセット、物量、そして、おそらくCGを使ってはいるのだろうが、それにしても一体何人のエキストラを使っているのか想像もつかないほどの人また人。原題の“満城尽帯黄金甲”が、クライマックス・シーンを実に的確に表現している。そんな中でチャン・イーモウの世界が確立されており、血の宿命という呪縛に囚われた悲しさ、そして、身内で繰り広げられる愛憎劇と骨肉の争いが見事に描かれている。そんな中で、特筆すべきはやはり圧倒的なチョウ・ユンファの存在感と、観るものを惹き付けてやまないコン・リーの見事な演技だろう。そして、2人を囲む準主役の俳優陣も、与えられた役柄を完璧なまでにわきまえて演じており、それらが紡ぎ出す一大叙情詩はあたかも壮大なシンフォニーのような調和と怒濤のような迫力で観る者を圧倒する。