評     価  

 
       
File No. 0723  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2008年04月19日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジョージ・ヒッケンルーパー  
       
上 映 時 間   91分  
       
公開時コピー   イーディはいつも謳ってた
“少しのお金と、深い愛がいっぱい欲しいの”
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   シエナ・ミラー [as イーディ・セジウィック]
ガイ・ピアース [as アンディ・ウォーホル]
ヘイデン・クリステンセン [as ボブ・ディラン]
ジミー・ファロン [as チャック・ウェイン]
ショーン・ハトシー [as シド・ペパーマン]
ミーナ・スヴァーリ [as リッチー・バーリン]
ベス・グラント [as ジュリア・ウォーホル]
イレーナ・ダグラス [as ダイアナ・ヴリーランド]
エドワード・ハーマン [as ジェイムズ・タウンゼント]
ジャック・ヒューストン [as ジェラード・マランガ]
 
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あ ら す じ    19605年、画家を目指すひとりの女性がニューヨークにやってきた。彼女イーディ・セジウィックは、アメリカでは知らない者はいない名家セジウィック家の令嬢だった。ある日彼女は友人の誘いでギャラリーのパーティに出かけ、そこでポップ・アートの旗手として君臨するアンディ・ウォーホルに紹介される。そして、イーディの人を惹き付けてやまない美貌と魅力は、ウォーホルの心をも一瞬で捕らえてしまうのだった。
 ニューヨークのカルチャーが凝縮され、数々のアートを生み出していたウォーホルの“ファクトリー”。その仲間入りを果たしたイーディは、やがてマスコミの注目を浴びることとなる。そして、彼女が主演したウォーホルの映画が公開されると、“画家と社交界に咲く花”、“アンディ・ウォーホルのミューズ”ともてはやされるようになる。そして、今や彼女はウォーホルのみならず、時代のミューズとなったのだ。
 しかし、異常なまでに厳格な家庭に育ったイーディの精神状態は極めて不安定で、やがてドラッグに身を委ねるようになる。そんなイーディが、大学時代の親友シドに引き合わされたのは、飛ぶ鳥を落とす勢いのロックスター、ボブ・ディランだった。そして、イーディはディランに惹かれていく一方で、ウォーホルとの間に埋めることのできない深い溝ができてしまう・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    公開1週目の金曜のシネマライズは、思った以上に空席が目立った。作品は決して悪くないのだが、如何せん題材が・・・・・日本で公開されるイーディ・セジウィックの伝記作品は、多分アメリカで夏目雅子の伝記作品を公開するようなものなのだろうな。そういえば、夏目雅子が夭折したのが27歳の時、奇しくもイーディも28歳という若さでこの世を去っている。ただその最期は、夏目雅子が急性骨髄性白血病と闘って散っていったのに対し、イーディは薬物の過剰摂取での死亡とは、あまりに対照的だ。
 イーディを演じたシエナ・ミラーが見事で、しかもイーディ本人にソックリらしい。ガイ・ピアースのアンディ・ウォーホルも悪くなかった。ちなみに、シエナ・ミラーとは『カサノバ』のフランチェスカ役で一度お目にかかっていること、加えて、ボブ・ディラン(似てねー)を演じたのが『ジャンパー』のヘイデン・クリステンセンだったことを後から知って、またまた自分の記憶がいかに当てにならないかを痛感してしまった。