評 価
File No.
0724
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年04月26日
製 作 国
日 本
監 督
佐藤 信介
上 映 時 間
121分
公開時コピー
ずっと、一緒にいたかった。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
松下 奈緒
[as 水瀬杏]
夏帆
[as 水瀬杏(少女時代)]
井坂 俊哉
[as 北村大悟]
池松 壮亮
[as 北村大悟(少年時代)]
塚田 健太
[as 月島藤]
岡本 杏理
[as 月島椎香]
戸田 菜穂
[as 植草美和子]
高杉 瑞穂
[as 佐倉圭一郎]
伴 杏里
[as 月島椎香(少女時代)]
風間 トオル
[as 水瀬正弘]
藤村 志保
[as 植草美佐子]
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あ ら す じ
両親の離婚で母
美和子
に連れられて、島根県にある母の実家へ越してきた14歳の
水瀬杏
。最初は田舎の雰囲気に馴染めなかった杏だが、近所に住む同い年の
北村大悟
や、
藤
・
椎香
の月島兄妹らと仲良くなり自分の居場所を見つけていく。そんな杏とは対照的に、皮肉にも祖母
美佐子
の激励や杏の気遣いに追い詰められていった美和子は、ある日杏を残して命を絶ってしまう。
母を失い悲しみに暮れる杏を支えてくれたのは大悟だった。そしてやがて杏と大悟は互いに恋心を抱くようになるが、そんな2人は杏の父・
正弘
の登場によって引き裂かれてしまう。杏は正弘に引き取られて東京で暮らすことになったのだ。杏は母から買ってもらい大事にしていた宝物の砂時計を大悟に託し、東京へと旅立っていく。
東京都島根に離れても、杏と大悟の気持ちは離れることはなかった。ある日、東京の高校に通う藤が杏を訪ねてくる。そして、初めての原宿に誘われた杏は、帰り道で藤に突然キスされてしまう。そして、夏休みに島根へ帰省した杏は、藤との出来事のために大悟に対する気まずさを感じていた。杏は藤とふたりきりになった時を見計らってキスの真相を問い質すと、藤の答えはずっと杏が好きだったという告白だった。そして、折り悪く姿が見えない杏を探していた大悟に、藤との一部始終を聞かれてしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
とにかく夏帆の演技が素晴らしく、主役の松下奈緒がかすんでしまうほどだ(もっとも、スクリーンに登場する時間も夏帆の方が長かったのだが)。そして、キャスティングがまた見事で、杏にしても大悟にしても、子供時代と成人してからの違和感が微塵も感じられない。特に松下奈緒と夏帆については、予告編でてっきり松下奈緒だと思いこんでいのがが実は夏帆だったというシーンが何カ所かあったほどだ。主人公・杏の少女時代と現在の2つの時間軸が並行して描かれているが、この作品での切り替えは効果的で、成功していると言っていい。淡く儚い「初恋」を貫き通した杏と大悟、そのプラトニックで一途な想いが瑞々しく美しく映る。お気に入りの松下奈緒が主演ということもあり、かなり甘めの評価になってしまった。そう言えば、昨年夏帆が初の主役を務めた『天然コケッコー』の舞台もこの作品と同じ島根県だった。島根という土地が持つ雰囲気が、作品に純朴な色合いを添えていることは間違いない。