評     価  

 
       
File No. 0726  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年04月26日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   本広 克行  
       
上 映 時 間   107分  
       
公開時コピー   彼女に日本は狭すぎる。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   柴咲 コウ [as 桜沢凛]
仲村 トオル [as 大場雄一郎]
キティ・チャン [as 劉aa]
ティン・カイマン [as ティン]
ラム・チーチョン [as ラム]
岡村 隆史 [as 田村龍司]
江口 洋介 [as 岩井拳児]
 
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あ ら す じ    祖父の少林寺道場を継ぐために中国の少林拳武術学校に修行に出ていた桜沢凛。3000日の厳しい修行に耐え、日本で少林拳を広めるために帰ってきた凛を待ち受けていたのは、つぶれた道場と少林拳を辞めてしまった兄弟子たち。凛の先生だった岩井さえも今は、少林拳を捨てて中華料理店の厨房で料理を作るしがない料理人に落ちぶれていた。
 凛は岩井の店で働くaaと知り合い、彼女に連れられて国際星館大学へ訪れる。そして、aaが所属するラクロス部を見学した凛は、部員に少林拳を教えることを思いつき、交換条件でラクロス部に入部する。そして、なぜかチームのコーチには岩井が就任することとなった。類まれな身体能力を誇る凛だったが、彼女の独り相撲の結果試合に敗れてしまう。
 そんな凛を密かに監視する男がいた。最強を追い求める大学の学長・大場雄一郎だった。彼は凛との対決のために、凛に対してその魔手を伸ばしてくるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    主演に柴咲コウを据えた時点で本格カンフー・アクション作を期待するのははなから無理な相談で、その意味ではまったく予想通りの出来と言っていい。ただ、随所に『死亡遊戯』や『燃えよドラゴン』を彷彿とさせるカットがあるのは面白い。また、思ったよりも柴咲コウが動けているのには感心した。だてに1年間もトレーニングを積んでいないようだが、根本的な体の固さを感じてしまうのはやむを得ないだろう。問題は脚本で、せっかく柴咲コウが慣れないアクションに必死で取り組んでいるというのに、あまりに陳腐すぎる。彼女が1年ものトレーニングを積んだにもかかわらず、彼女と戦う岡村隆史や仲村トオルが同様の訓練をしたという話は聞いたことがない。にもかかわらずあの対決シーンが創れているということは、そもそも彼女のトレーニングがどれほど役に立っているのかが大いに疑問だ。また、岡村扮する田村龍司というキャラクターも、私にとっては邪魔になるだけで存在価値なし。個人的には、仲村トオルとの一騎打ちなどより、思い切って『少林ラクロス』にした方が遙かに面白かったのではないかと思う。