評     価  

 
       
File No. 0728  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年04月26日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   リー・タマホリ  
       
上 映 時 間   95分  
       
公開時コピー  
彼には見える、2分先の未来が
世界を脅かす核テロリズム。
政府はたった一人の男が持つ、
予知能力に全てを賭けた。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ニコラス・ケイジ [as クリス・ジョンソン]
ジュリアン・ムーア [as カリー・フェリス]
ジェシカ・ビール [as リズ]
トーマス・クレッチマン [as スミス]
トリー・キトルズ [as キャバノー]
ピーター・フォーク [as アーヴ]
ホセ・ズニーガ
ジム・ビーヴァー
 
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あ ら す じ    マジシャンのクリス・ジョンソンには、自分の身にに起きる2分先の未来を見ることができた。そんな彼が初めて見た2分以上先の未来、それはひとりの女性だった。わかっていることは、彼女とはダイナーで8時9分に出会うということだけ。どうしても彼女と会いたいクリスは、毎日午前と午後の8時9分にダイナーでマティーニを飲みながら彼女が現れるのを待っていた。
 有る夜、いつものようにカジノで一稼ぎしたクリスは、トラブルに巻き込まれるが未来を見る能力で逃れることができた。しかし、その一部始終を撮影した店の監視カメラを見たFBI捜査官のカリー・フェリスは、彼こそが彼女の任務遂行のために必要な人物だと確信する。FBIはテロリストが核兵器をアメリカに持ち込んでロスを爆破しようと企てているとの情報を入手しており、彼女は爆破を阻止するためにクリスの予知能力が必要だと考えたのだった。
 カリーはクリスに協力を依頼するが、面倒に関わりたくないクリスは依頼をまったく聞き入れようとしない。何より、わずか2分間の、しかも自分の身に起きる出来事しか見えないような能力で核爆弾の場所を発見することは無理だと思ったためだった。折しも、彼が予見し待ちこがれた女性がダイナーに現れ、クリスは彼女と知り合うことに成功する。彼女の名はリズ、ネイティブアメリカンを教える教師だった。やがて2人は互いに惹かれあうようになり、クリスの予知能力を持ってしても逃れるすべのない、事件の渦の中に否応なく引き込まれていくのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ニコラス・ケイジ主演作にはこのところ『ナショナル・トレジャー』を筆頭に期待はずれが続いているために、期待せずに劇場へ行ったのだがこれが嬉しい誤算となった。まずは、ラストが秀逸。予想もしない結末に思わず「そう来たかぁ」、と感嘆の息を漏らしてしまう。また、2分先までしか見えなかったクリスが、リズに関わることで遙か先まで見通せるようになるのがミソで、それがラストの思わぬどんでん返しに繋がっている。ニコラス・ケイジにはあの髪型は絶対に似合わないと断言するが(笑)、彼のすっとぼけたような持ち味が充分生かされている作品だ。そして、何よりもリズを演じたジェシカ・ビールが魅力的で、彼女が爆死するというクリスの予見をどうやって防ぐのかに夢中なあまり、思わず劇場にいることを忘れてしまったほどだ。それに反して、ジュリアン・ムーアはやはりどうしても好きになれない女優だ。余談だが、久しぶりに(『名探偵登場』以来か?)ピーター・フォークを観ることができたのは、余禄ともいうべき収穫。