評     価  

 
       
File No. 0730  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年04月26日  
       
製  作  国   アメリカ / ニュージーランド  
       
監      督   ローランド・エメリッヒ  
       
上 映 時 間   109分  
       
公開時コピー   誰も見たことのない世界は、「過去」にあった。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト    スティーヴン・ストレイト [as デレー]
 カミーラ・ベル [as エバレット]
 クリフ・カーティス [as ティクティク]
 
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あ ら す じ    遥か遠い昔、予言と神々の時代。山奥に住む部族の若い狩人デレーは、幼い頃に母を亡くし、父は部族を抜け出したために孤独な青年だった。そんな彼の心の支えは美しいエバレットで、彼女とは子供のころから惹かれ合い、将来を誓い合っていた。ところがある時、正体不明の男たちが彼の村を襲い、エバレットたち大勢の民をさらってしまう。デレーは彼女を救うため、ティクティクら3人の仲間と共に彼らを追っていく。彼らは自旅の途中で出会うさまざまな民族を仲間に加え、いつしかデレーは大勢の戦士たちを率いることになった。
 雪原を越え砂漠を越える過酷な旅の最後に彼らを待っていたのは、天まで届くような壮大なピラミッドが並ぶ想像を絶する文明の地だった。そこでは絶大な力をもつ“大神”が、さらってきた人々を奴隷として酷使していた。そのとき初めて、デレーは自分の使命を遅まきながら理解する。それは、愛する女性だけでなく、すべての民を救うことだったのだ。
 
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たぴおか的コメント    R・エメリッヒ監督といえば、良くも悪くも細部にはこだわらずに超弩級のスケールの作品で観る者を圧倒するのが常なのだが、この作品も例に漏れない、ある意味期待通りの作品だった。「紀元前1万年の詳細な歴史的考証は?」などという疑問や、雪山があって灼熱の砂漠もあり、果てにはピラミッドが建設されている、その場所はどこなのか?という疑問は当然ながら湧いてくるのだが、エメリッヒ作品を観るうえではそんな枝葉末節を気にしてはいけない。作品の内容は、例えるなば『モンゴル』と『アポカリプト』を足して2で割ったような作品、とでも言うべきか。男女の愛や人間愛を加味してより作品に厚みを付けようという気持ちはわかるが、部族を出ていったデレーの父のエピソードも無理矢理付け足した感があるわりにはあまり意味をなしてないし、結局落ち着くところは歴史的スペクタクル作品なのだ。そもそも歴史的根拠に基づいているわけではないから、タイトルも『紀元前1万年』である必然性はなく、それらしいタイトルであれば何だっていい。