評     価  

 
       
File No. 0739  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年05月10日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ロブ・ライナー  
       
上 映 時 間   97分  
       
公開時コピー   余命6ヶ月、一生分笑う。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジャック・ニコルソン [as エドワード・コール]
モーガン・フリーマン [as カーター・チェンバーズ]
ショーン・ヘイズ [as トマス]
ビヴァリー・トッド [as バージニア]
ロブ・モロー [as ホリンズ医師]
アルフォンソ・フリーマン
ロイナ・キング
 
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あ ら す じ    自動車整備士のカーター・チェンバーズは、46年間という時間を妻や子供たちのために費やしてきたが、ある日癌が発見されて入院することになった。そして、さらに詳しい検査の結果、癌はすでに末期にあり余命は6ヶ月から長くても1年との宣告を受けてしまう。
 大金持ちの実業家エドワード・コールは、金を生み出し会社を大きくすることにのみ専念してきた。彼の楽しみは企業買収と美味しいコーヒーを飲むことで、それ以外の何かが自分にとって必要であるなどと考えたこともなかった。しかし、ある日吐血したエドワードは、余命6ヶ月の診断を受けて自らが経営する病院のひとつに入院することになってしまう。
 そんなカーターとエドワードが、偶然同じ病院の同じ病室に運ばれた。今までの人生にはなかった、自分を省みるに余りある時間を与えられた2人。カーターは、かつて恩師から教わった死ぬまでに叶えたいことのリスト“バケット(棺桶)リスト”を書き出してみるのだった。ところが、カーターが捨てたリストを拾い見たエドワードは、書くだけではなく実際にリストを実行しようと言い出す。最初は渋っていたカーターも、思い切ってエドワードの提案を受け入れる決意をする。こうして、少し前までは全く見知らぬ赤の他人だった恵エドワードとカーターは、2人で病院を抜け出して人生最後の旅に出るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン、さすがに共にオスカー俳優だけあって、深みと味わいのある実にいい演技を見せてくれる。たくさんの笑いの中に胸が熱くなるような感動を織り交ぜ、今年観た作品の中でも間違いなくトップクラスに位置する作品だ。偶然同じ病室に運ばれた、唯一の共通点は余命半年だという点だけで境遇も性格も全く異なる2人が、互いに相手を知ることによって同時に自分自身をも見つめ直していく。そして、やがて2人は自分よりも相手を思いやるようにな。それは予想通りの展開とはいえ、やはり観ている者の心を和ませてくれる。実行できた項目を一つずつバケット・リストから抹消していくのだが、中でも“世界一の美女とキスをする”は思い切り意表を突いていて、それでいてとても微笑ましくてお気に入りのシーンのひとつだ。先に逝ってしまったカーターを送るエドワードの言葉には、目頭が熱くなるのを押さえることができなかった。