評     価  

 
       
File No. 0747  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年05月24日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   シルヴェスタ・スタローン  
       
上 映 時 間   90分  
       
公開時コピー   さらばランボー  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   シルヴェスタ・スタローン [as ジョン・ランボー]
マシュー・マースデン [as スクールボーイ]
グレアム・マクタビッシュ [as ルイス]
レイ・ガイエゴス [as ディアス]
ティム・カン [as エン・ジョー]
ジェイク・ラ・ボッツ [as リース]
ジュリー・ベンツ [as サラ・ミラー]
ポール・シュルツ [as マイケル・バーネット]
ケン・ハワード [as アーサー・マーシュ]
 
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あ ら す じ    アメリカを遠く離れたタイ北部のジャングルで、生きるともなく死ぬともなくただ日々を送っていたジョン・ランボー。そんなランボーの元にある日、コロラド州のキリスト教支援団のメンバー数名が訪れる。ミャンマーのカレン族へ医療品を届けようとしていた彼らは、ランボーのボートで川を遡りミャンマー入りをしようとしていた。ランボーは彼らの頼みをとりつく島もなく拒絶したが、メンバーの一員サラの真摯な願いに気持ちが動き、彼らをボートに乗せて目的地まで送り届けたのだった。
 数日後、サラ達支援団がミャンマー軍に拉致されたらしいとの知らせを受けたランボーは、彼らを救出するために雇われた5人の傭兵を案内するよう依頼される。このとき、ランボーは再び戦いの中に身を投じる決意を固めていた。そして、傭兵達を送り届けると、そこから先の同行をリーダー格のルイスに拒絶されたために、彼らと離れて別のルートからミャンマーへと向かった。
 カレン族の村に到着した傭兵達が見たものは、目を覆うような虐殺の跡だった。そしてそこへミャンマー軍が村人を連れて戻ると、身を潜めた5人の目の前で驚くべき光景が繰り広げられた。地雷を投げ入れた水田を村人に走らせ、誰が生き残るかを賭けを始めたのだ。ところがその時、どこからか飛来した矢が次々とミャンマー兵を倒していく。傭兵達はたった一人で敵を倒したのが“ボート係”と蔑んでいたランボーだと知り、その圧倒的な戦闘力に驚愕する。そして、敵の勢力を知って撤退することしか頭になかった彼らは、一転ランボーに従って支援団を救出に向かうことになった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    昨年の『ロッキー』に続き、20年以上もたった今ナゼに続編を?という疑問は残るが、前3作をすべて劇場で観た行きがかり上、とりあえず劇場で観てみた。結論から言うと、シリーズ中最も残酷なシーンがふんだんに使われていて、かつシリーズ中最もランボーが活躍しない作品だった。スタローンも今年の7月で62歳、20年前のようなアクションが無理なのはやむを得ないのは百も承知。だが、このシリーズの最大の売りはやはり大勢の敵に囲まれて孤立無援のランボーが天才的なゲリラ戦法を駆使して切り抜けていく点にあるわけで、それが全くと言っていいほど見られないこの作品は、ある程度予期していたとはいえ、正直期待はずれと言わざるを得ない。
 今回はシリーズ中で初めてスタローン自身がメガホンを取っており、脚本もスタローンが書いている。ということは、今の彼にはあれ以上のアクションはもう不可能ということなのだろうが、あれでは何のためにこの作品をわざわざ作ったのか意味不明になってしまう。かつて、キャラクターによって自分のボディサイズを自在にコントロールしてきた彼なのだから、せめてもう少し鍛え上げてランボーらしさを見せて有終の美を飾って欲しかった。劇中のセリフに「無駄に生きるか、何かのために死ぬか、自分で決めろ」とあるが、この作品を作ったことによってランボーを無駄に生きさせてしまったスタローンに熨斗を付けて返してあげたい言葉だ。