評 価
File No.
0751
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年05月24日
製 作 国
日 本
監 督
石井 克人
上 映 時 間
94分
公開時コピー
見えない目で
あなたを見つめていた。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
草g 剛
[as 徳市]
加瀬 亮
[as 福市]
マイコ
[as 三沢美千穂]
広田 亮平
[as 大村研一]
宮永 リサ
[as お春]
黒川 芽以
[as お菊]
津田 ェ治
[as 鯨屋番頭]
三木 俊一郎
[as 喜太郎]
田中 要次
[as 亀吉]
森下 能幸
[as サワ金造]
三浦 友和
[as 鯨屋主人]
末永 遥
[as 女学生]
金田 美香
[as 女学生]
尾野 真千子
[as 女学生]
伴 杏里
[as 女学生]
野村 佑香
[as 女学生]
渡辺 えり子
[as お秋]
松金 よね子
[as 按摩宿泊所女将]
洞口 依子
[as お凛]
堤 真一
[as 大村真太郎]
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あ ら す じ
新緑の山道を、目の不自由な2人の按摩師
徳市
と相棒の
福市
が温泉場に向かって歩いていた。彼らは冬は海辺の温泉場で過ごし、春先から山の温泉場で稼ぐのが恒例となっていた。途中、彼らを1台の馬車が追い抜いていく。乗っていたのは、東京から訪れた
三沢美千穂
、
大村真太郎
、それに真太郎の甥の
研一
だった。
その夜、徳市と福市にお呼びがかかる。徳市の客は宿屋・鯨屋の女性客と、昼間徳市たちを追い越して悔しがらせた大学生の4人。最初の女性客は、徳市たちを追い抜いた馬車に乗っていた美千穂だった。そして、彼女の肩を揉みながら会話を交わした徳市は、どこか秘密の陰を帯びた美千穂に興味を持つ。一方の福市の客は、昼間2人が追い越した女学生たちと、美千穂と共に馬車に乗っていた大村だった。
その翌日按摩宿泊所に、鯨屋の女中
お菊
が、美千穂が徳市に按摩を頼みたいと言っていると伝える。通りに出ていた美千穂は徳市がやって来るのを見つけると、彼の勘の鋭さを試そうと身を隠し、そのまま河原へと散歩に行ってしまう。そして、河原で釣りをしていた研一と出会い仲良くなって、彼を自分の宿の部屋へと誘うのだった。その頃、鯨屋で美千穂を待つ徳市は、宿の
主人
から大学生一行の財布が盗まれたことを聞かされる。そして、その当時宿にいたのは美千穂だけだったという。さらにその夜、美千穂は研一を真太郎の待つ観音屋まで送り届けたが、そこで再び盗難騒ぎが起きるのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
1938年に制作された『按摩と女』という作品のリメイク版などとは全く知らなかった。どうやら、シナリオもほとんどそのままらしい。舞台となった時代も、おそらくは1938年頃だと思われるが、予備知識がないと(現在でないことは確かなのだが)一体いつの時代なのか、それに、舞台となった場所は一体どこなのか、全く作品中からうかがい知ることはできない。
この作品、当初は通常通り1,800円の料金で公開するはずだったのだが、前評判等から集客に危惧を覚えて急遽1,000円という異例の料金で公開することになったとか。その甲斐あってか、公開2週目の土曜日、劇場はほぼ満席に近い状態だった。ただ、年齢層は非常に高かった気がするのは、やはりオリジナルの作品に思い入れのある人たちが集まったためだろうか。
草g君が珍しく気合いの入った演技をしてくれているのは良かったが、徳市が恋する女性を演じたマイコが実年齢の23歳にはとうてい見えず、てっきり30歳をちょっと越えたくらいかと思い込んでいた。時として美人に見えるかと思えば、全くそうは見えない時もあり、実につかみ所のないキャラクターという印象を受けた。個人的には、女学生役で登場した尾野真千子をもってきた方が良かったような気がする。また、オリジナルを忠実にカバーしたためか、全体的に必要以上に間延びしたテンポの悪さは如何ともしがたく、途中で寝てしまおうかと思ったほどだ。1,000円という格安の料金をしても、まだ高く感じてしまう作品だった。