評     価  

 
       
File No. 0753  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年05月31日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マイケル・デイヴィス  
       
上 映 時 間   86分  
       
公開時コピー  
た ま
弾丸んね
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   クライヴ・オーウェン [as スミス]
ポール・ジアマッティ [as ハーツ]
モンカ・ベルッチ [as ドンナ]
スティーヴン・マクハティ
グレッグ・ブライク
ダニエル・パイロン
ジュリアン・リッチングス
トニー・マンチ
 
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あ ら す じ    深夜のニューヨーク。ニンジンを囓りながらバス停に何をするともなく座り込んでいたスミスの目の前を、大きなお腹をした若い妊婦が走りすぎた。そして、彼女をヤクザ風の男たち。妊婦が気がかりで跡を追ったスミスは、男に襲われそうになっていた彼女を助ける。ところが、そこへハーツ率いる男たちが大勢駆けつけて、一斉にスミスと妊婦めがけて銃を乱射してくる。ショックで産気づいた妊婦は男の子を出産するが、逃げる途中で額に銃弾を受けて命を落としてしまう。
 ハーツ一味から逃れたスミスは、赤ん坊を預けるためになじみの娼婦ドンナを訪ねて売春宿を訪れる。ドンナは警察に届けるように勧めるが、警察にも内通者がいることを危惧したスミスはこれを拒否し、赤ん坊とドンナを連れて彼がアジトにしている廃墟に身を隠すのだった。
 ハーツはFBIのプロファイラーという前職で培った勘を働かせ、50人の配下を連れてスミスのアジト急襲する。しかし、スミスはここでもまた見事なガンさばきで難を逃れる。そして、ドンナと赤ん坊を大陸横断バスに乗せ、彼自身はハーツとその背後にいる巨大な敵と対決することを決意するのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    そもそも、「弾丸(たま)んねー」というコピーからして、この作品がシリアスなドラマなどではないことは明らかなのだが、観てみるた感想は一言「あり得ねー」だった(笑)。ひたすらガン・アクションを追求したというのは充分過ぎるほど伝わってくるし、斬新かつ奇抜ななガン・アクション(特に、スカイダイビング中の銃撃戦は必見)が多数観られるのはいい。が、それにしてもクライヴ・オーウェン扮するスミスひとりで一体何人を殺したんだ?しかも、敵は圧倒的多数にも関わらず、敵の銃弾の雨の中を走り抜けて1発も当たらないなんてあり得ねー。次期大統領候補の議員に適合する骨髄を確保するために、彼の遺伝子を受け継ぐ赤ちゃんを工場で製造するのもあり得ねー。いや、それ以前にスミスという男の存在自体があり得ねー(笑)。まぁ、細かい理屈は抜きで観れば結構笑えるし、そこそこ楽しめる作品ではある。
 クライヴ・オーウェン曰く、「スミスのことを観客にあまり知られないように演じた」そうだが、確かに謎のキャラクターだ。どうやらスミスというのは仮名で本名さえわからず、家庭菜園で自分が栽培したニンジンをいつも囓っているているという、全く得体の知れない人物だ。銃の扱いに関しては超一流だが、自分から進んで銃を抜くタイプではなく、降りかかる火の粉を払うためにやむなく銃を抜くタイプのようだ。そして、彼と行動を共にする娼婦役にモニカ・ベルッチ、敵対するハーツにはポール・ジアマッティと豪華なメンバーが顔を揃えているのは見所だ。ただ、上にも書いた通りとてつもない数の人間が撃たれて死んでいくので、グロいシーンもそれなりに多いことは覚悟すべきだ。