評     価  

 
       
File No. 0759  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年06月21日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   スティーヴン・スピルバーグ  
       
上 映 時 間   122分  
       
公開時コピー  
全世界待望
新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ハリソン・フォード [as インディアナ・ジョーンズ]
シャイア・ラブーフ [as マット・ウィリアムズ]
レイ・ウィンストン [as ジョージ・マクヘイル]
カレン・アレン [as マリオン・レイヴンウッド]
ケイト・ブランシェット [as イリーナ・スパルコ]
ジョン・ハート [as オクスリー教授]
ジム・ブロードベント [as ディーン・チャールズ・スタンフォード]
 
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あ ら す じ    1957年。アメリカ国内で、米兵に扮したソ連の一団が米軍基地を襲撃する。一団を率いるのは女諜報員イリーナ・スパルコで、彼らはかつて黄金の都市から失われたクリスタル・スカルを探し求めていた。そして、彼らの手引きをさせられていたのは、一味に捕らえられてクリスタル・スカルの捜索を強要されたインディアナ・ジョーンズだった。インディは隙を見て脱出を図るが、相棒の裏切りに遭い、辛うじて窮地を脱したところへFBIからソ連の一味の仲間だと誤解を受けてしまう。
 インディは大学へ戻るが、FBIが裏で手を回したために無期限の休職扱いにされてしまう。そんなインディの前に、ひとりの青年が現れる。彼の名はマット・ウィリアムズで、驚くべきことに彼の母親はかつてインディの恋人だったマリオンで、彼女は囚われの身になっていた。さらにマットはインディに一通の手紙を見せ、その手紙はクリスタル・スカルへたどり着く鍵が記されているという。彼の父親代わりのインディに見せた。インディはマリオンを助け、失われたクリスタル・スカルを元あった黄金の都市へ戻すために、マットと共にペルーへと向かう。こうして、再びインディの秘宝をめぐる冒険が始まるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    20年近くも経っての続編制作がこのところ続いているが、その中でも群を抜く娯楽大作がジョージ・ルーカス×スティーヴン・スピルバーグ×ハリソン・フォードの不動のトリオでいよいよお目見えだ。ルーカスとスピルバーグがタッグを組むのも、同じ『インディ・ジョーンズ』の3作目『最後の聖戦』以来19年ぶりとのこと。今年66歳になるというハリソン・フォードは、前作でインディの父親を演じたショーン・コネリー(当時59歳)を遥かに上回る高齢だが、老骨に鞭打って(失礼!)アクションを見せてくれている。
 作品は相変わらず観る者を退屈させることのない展開は見事で、観客を楽しませようというサービス精神に溢れているのはさすがスピルバーグだと言っていいだろう。2作目で生きた人間の心臓をえぐり出したようなグロいシーンもなく、家族揃って観るにはうってつけの作品であることは確かだ。『ディスタービア』『トランスフォーマー』のシャイア・ラブーフがハリソン・フォードに代わってアクションを頑張ってくれているし、ケイト・ブランシェット扮するイリーナの冷徹ぶりもさすが。しかしながら、これでもかと言わんばかりにたたみかけるようなシーンの連続に観ている者はあたかも自分が体験したようにヘトヘトになってしまうという、あの緊張と興奮がずいぶんと控えめになっているのは否定できない。そして、クリスタル・スカルの正体が明かされたときには思わず呆然。正直言って、これがあの『インディ・ジョーンズ』かと言いたくなるような、あまりに荒唐無稽であり得ない設定なのは残念。まぁ、ハリソン・フォードだけではなく、ルーカスもスピルバーグも同様に歳をとってしまったことの表れだということなのだろうか。