評 価
File No.
0760
製作年 / 公開日
2007年 / 2008年06月14日
製 作 国
アメリカ
監 督
ジェイソン・ライトマン
上 映 時 間
96分
公開時コピー
そのつもり。
ジュノ16歳。いちばん大人。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
エレン・ペイジ
[as ジュノ]
マイケル・セラ
[as ポーリー]
ジェニファー・ガーナー
[as ヴァネッサ]
ジェイソン・ベイトマン
[as マーク]
アリソン・ジャネイ
[as ジュノの義理の母ブレン]
J.K.シモンズ
[as ジュノの父マック]
オリヴィア・サールビー
[as リア]
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あ ら す じ
秋。ごく普通の16歳の高校生
ジュノ
は、興味本位でしたただ1度のセックスで同級生の
ポーリー
の子供を妊娠をしてしまう。ポーリーと親友のリアに妊娠を報告したジュノは、両親には内緒で中絶することを決意する。ところが、中絶に訪れたクリニックの前で中絶反対運動をしている同級生に遭遇し、彼女の「赤ちゃんには、もう爪だって生えている」という一言に気持ちが揺らぎ、ジュノは一転中絶を諦めて生む決意をするのだった。
ジュノはリアに手伝ってもらい、産んだ子供の里親を探し始めるめる。そして、ジュノの気に入ったのは、
マーク
と
ヴァネッサ
の若い夫婦だった。こうして準備を整えてから、ジュノはついに両親に妊娠を報告した。両親はもはやジュノに賛同せざるを得ず、父
マック
は養子縁組の面接に同行することとなり、継母の
ブレン
はジュノを全面的にバックアップすることとなった。
週末となり、ジュノとマックは里親希望のマークとヴァネッサ夫婦の邸宅に向かった。2人を待っていたのは、興奮したヴァネッサとどこかぎこちない雰囲気のマーク、そして、彼らの雇った女性弁護士の3人だった。会話がかみ合わないながらも、事務手続きを終えたジュノは、2階の部屋でマークのギターを見つける。そして、バンドをやっていたジュノは、マークに共通の趣味があることに興味を持ち、マークもまたジュノを単なる養子の生みの母ではなく、一人の女性として意識し始める。
その時以降、ジュノは経過報告にたびたび夫婦宅を訪れるようになり、ヴァネッサが留守の隙にマークはホラー映画をジュノと観たり、CDをジュノに聞かせたりするようになる。そしてある日マークは、自分は父親になるには早い、ヴァネッサと別れたいなどと、とんでもないことを言い出す。本当に仲の良さそうな夫婦だったからこそ、産んだ子供を幸せにしてくれると信じて彼らを里親に選んだ、そんな思惑が根底から覆されそうになったジュノは・・・・・。
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たぴおか的コメント
2007年度の数々の映画賞にノミネートされ、アカデミー脚本賞を受賞した作品。主演のエレン・ペイジは、劇場で見逃してしまったためにDVDをレンタルしダビングたものの、未だに観られずにいる『ハード キャンディ』でコワ〜イ赤ずきんちゃんを演じている。早く『ハード キャンディ』を観てみたくなった。
観る前はあまり期待していなかったのだが、予想したより面白かったこの作品の見所は、主演のエレン・ペイジ扮するジュノの魅力に尽きると思う。彼女が演じるジュノがとにかくキュートで可愛くて、彼女の小生意気な台詞の数々が最高にいい。そして、里親に選ばれる2人が、大人になりきれずに親になることから逃げるマークと、子供を授かることになり昂ぶりを抑えられないヴァネッサを、それぞれ完璧なまでに演じ切っていて、見事にジュノをコピー通り「いちばん大人。」として引き立てることに成功している。そして、同じくコピーにある「そのつもり。」という言葉、これはジュノがヴァネッサに宛てたメモに書かれた言葉なのだがこの言葉こそがジュノが2人よりも大人に見えることを端的に表している・・・・・というのは、作品を観れば容易に理解できるはずなので、ここでは詳しい説明は避けておきたい。