評 価
File No.
0766
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年06月21日
製 作 国
日 本
監 督
長崎 俊一
上 映 時 間
115分
公開時コピー
人はみんな
幸せになれるように
できているんですよ
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
サチ・パーカー
[as おばあちゃん]
高橋 真悠
[as まい]
りょう
[as ママ]
大森 南朋
[as パパ]
高橋 克実
[as 郵便屋さん]
木村 祐一
[as ゲンジ]
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あ ら す じ
おばあちゃんの家へ向かう車の中で、中学3年の
まい
は
ママ
から「魔女が倒れた。もうダメみたい」と聞かされた。“魔女”とはママのママ、イギリス人の
おばあちゃん
のことだった。まいは2年前、中学に入学にして間もなく登校拒否になってしまい、ママの提案で西の魔女のもとで過ごした日々のことへ想いを巡らせた。
魔女とは自然についての知恵を受け継ぎ、物事の先を見通したりする不思議な力を持つ人のことで、まいにもおばあちゃんと同じ魔女の血が流れているという。まいは自分も魔女になりたいと思い、おばあちゃんを師に魔女修行を始めることとなった。おばあちゃんが最初にまいに課した修行とは、早寝早起きをして食事をきちんと摂る規則正しい生活を送るという、意に反して単純なものだった。こうして、まいにとっては今までにない新しい生活がスタートした。
大自然の中で暮らす日々は、まいの心の傷を次第に癒していく。まいはおばあちゃんの元での暮らしが大好きだったが、ただ一つ気に入らなかったのは近所に住む
ゲンジ
の存在だった。まいにとってはゲンジの言動すべてがこころを乱し、ゲンジに寛大なおばあちゃんを理解できなかった。そして、ある出来事をきっかけにまいはおばあちゃんに対してわだかまりを持つようになる。ちょうどそんな時、離れて住んでいたまいのパパが訪ねてきて、ママと3人で一緒に暮らそうとまいに提案する。こうして、まいは気まずい思いを抱えたままおばあちゃんと別れることになったのだが・・・・・。
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たぴおか的コメント
西の魔女ことおばあちゃんを演じたサチ・パーカー、そして、登校拒否に陥ったまいを演じた高橋真悠の2人が素晴らしい。驚いたことが2つあって、サチ・パーカーの母親があの名女優シャーリー・マクレーンであること、そして、高橋真悠が本格的な演技はこの作品が始めてであることだ。
作品は、他の同世代の子よりも一歩早く大人に近づいたまいが、1ヶ月の間祖母の元で暮らす中で傷を癒し成長していく様子を描いている。おばあちゃんの住む家がどこにあるのかはわからないが、そのシチュエーションが最高。美しい自然に囲まれてゆったりとした時間が流れる中、自然と共生して暮らすサチ・パーカー扮するおばあちゃんの懐の広さ。まいを決して頭から叱ることなく、大きく受け止めながら、ちょっとだけ力を貸すことによって、まい自身の力で心の傷から立ち直らせていく。抗おうとせずに身を任せるならば、大自然は限りなく人に優しいということを思い出させてくれる。2人を取り巻く人々がまた好人物なのだが、唯一木村祐一扮するゲンジのまいに対する関与だけは、意図がどうにも不明確だった気がする。おそらく、原作では重要な関わり方をしているのだろうから。