評 価
File No.
0778
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年07月12日
製 作 国
日 本 / 台 湾
監 督
ワン・イェミン
上 映 時 間
102分
公開時コピー
幸せになれる幻のお茶を求めて
京都から台湾へ
。
茶に心を奪われた人々の物語
。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト
香川 照之
[as 八木圭]
戸田 恵梨香
[as 八木美希子]
ヴィック・チョウ
[as 楊(ヤン)]
チャン・チュンニン
[as ルーファ]
エリック・ツァン
[as 陸羽]
細田 よしひこ
[as 村野月彦]
ほんこん
[as 村野徳治郎]
藤田 陽子
[as 八木緑]
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ
京都で続いている老舗の茶屋・八木茶舗。当代の主人
八木圭
は、数年前に妻緑を亡くして以来お茶には一切関わることをやめてしまっていた。大学生の娘
美希子
は、大学を卒業後お茶を学ぶために台湾への留学を考えていたが、圭はこれを頭ごなしに反対して聞く耳を持たなかった。かれがそこまでお茶に関わることを拒んでいたのは、八木家に代々伝わる黒金茶の呪いを信じていたからだった。
古代中国に存在したという幻のお茶茶、雄黒金茶と雌黒金茶。それぞれの茶葉を育てる部族は平和に共存していたが、ある時日本から留学していた八木家の先祖の不用意な一言がきっかけで、互いに茶を競い合う闘茶を行うこととなった。そして、その結果に不満を持った雄黒金茶の一族によって雌黒金茶の一族は滅ぼされ、雌黒金茶も滅亡してしまったのだった。しかし、その祖先は雌黒金茶の芽を持ち帰っており、茶木は奇跡的に八木家に残っていた。そして、その茶木から雌黒金茶を作り、雄黒金茶に闘茶を挑んで勝つことができれば、呪いは解けると伝えられていたのだった。
美希子は、父の旧友
村野徳治郎
の和菓子屋のバイト仲間である
村野月彦
と共に、茶舗の蔵に忍び込んでその言い伝えを知った。そして、自らの手で雄黒金茶との闘茶に勝ち八木家に伝わる呪いを解こうと決意し、ネットで知り合った雄黒金茶を持っているというチャット仲間“茶男”に会うためにひとり台湾へと飛ぶのだった・・・・・。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント
この手の作品でこんな事を言うと不謹慎かもしれないが、それでも言わずにいられないのはとにかく戸田恵梨香が可愛いということ。上映前の舞台挨拶でも村野月彦を演じる細田よしひこが同じ事をいって本人に小突かれていたが、本編でもどうしても彼女の一挙手一投足から目が離せなかった。ちなみに、香川照之は山に登っている(?)らしく(戸田恵梨香:談)、舞台挨拶には現れなかった。
作品は「お茶」という今までにない素材を扱い、ともすれば地味になりがちな内容をうまく昇華させて、誰が観ても退屈しない作品に仕上がっている。「闘茶」つまり茶と茶の闘いをモチーフとしてはいるものの、作品の基本は親子愛や男女の愛であり、ラストでは登場人物それぞれがそのことに気づいてハッピーエンドで終わるのは気持ちいい。そして、クドいようだが戸田恵梨香の可愛さを観ているのは、さらに気持ちがいい(笑)。ただ、冒頭で雄黒金茶と雌黒金茶のエピソードがアニメで紹介されるが、それがやや冗長に過ぎるのではないかとは思った。もっと違った方法で簡潔に説明は済ませて、もっと登場人物をの描写を深くすれば、さらに感動的な作品に仕上がったように思える。