評     価  

 
       
File No. 0780  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年07月12日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ポール・ウェイランド  
       
上 映 時 間   101分  
       
公開時コピー   恋人よりも大好き。
  それでどうして友達のまま?
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   パトリック・デンプシー [as トム]
ミシェル・モナハン [as ハンナ]
ケヴィン・マクキッド [as コリン]
キャスリーン・クインラン [as ジョーン]
シドニー・ポラック [as トーマス]
 
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あ ら す じ    10年前のハロウィンの夜。当時大学生だったトムは、ほんの手違いからハンナと知り合う。それから10年が経過した今、2人は互いの恋愛遍歴や家族、果ては食べ物の好みまで知り尽くした大の親友だった。そんな2人が、今さら恋に落ちるはずはなかったのだが・・・・・。
 ある時、ハンナは仕事でスコットランドに数週間滞在することになった。ハンナが不在の間、トムはハンナのことが気になって仕方なかった。そして、ハンナから戻ったから夕食をという連絡を携帯に受けたトムは、喜び勇んでハンナが指定したレストランへと向かった。ところが、ハンナはひとりではなく見知らぬ男性を同伴していた。そして、ハンナはその男性コリンとスコットランドで知り合い、一目惚れして婚約したという、トムにとっては全く予期しなかった青天の霹靂のような言葉を口にするのだった。
 10年間常に一緒にいてくれたハンナが他人と結婚してしまうという現実を突きつけられたトムは、初めて彼女が自分にとってどれだけ大切な存在だったか、そして、彼女を大切に思う自分に気持ちが恋に他ならないことに初めて気づいた。しかし、等のハンナはそんなトムの思いには気づかないばかりか、トムにMOH(メイド・オブ・オナー)をするように頼んできたのだ。こうしてトムは、ハンナの結婚の準備を手伝いながらも、何とかして自分の想いをハンナに伝えようとするのだが・・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『魔法にかけられて』でお目にかかったパトリック・デンプシー主演のラブコメとあって、それほど大きく期待を裏切ることはないだろうと思った。観てみたらたしかにその通りで、少々ハラハラさせられながらも安心して観ることが出来る作品だったが、それは裏を返せば思いもよらない大ドンデン返しはない、ラストがおおよ想像出来てしまうということにもなる。これがシリアスな大恋愛を描いた叙情詩だったらともかく、この作品はあくまでラブコメなのだから、やはり期待通りハッピーエンドで終わるに限ると思う。ちなみに、原題の“MADE OF HONOR”とは、花嫁付添人(=BRIDE MADE : 『幸せになるための27のドレス』に頻出)の中でも中心となる筆頭付添人のことで、通常は新婦と最も親しい未婚の女性の役回り。トムがコリンの親からゲイと思われた理由もその点にある。
 パトリック・デンプシーの演じるトムは、私に言わせれば全男性の敵とでも言うべきとんでもないプレイボーイで、そんな男性と10年もの間親友でい続けたハンナは、よほど了見の広い女性なのか、それともトムに対して恋愛感情はまったく抱いていなかったのか。いずれにしても、現実には結婚しておかしくない年齢の男女が、互いを大切な存在と認識しながらも常に一定の距離を保った「友人」としての関係を続けることなどあり得ないだろう。とまぁ、そんな理屈を並べる輩はこの手の作品は観るべきではないだろう。何も考えずにただただ自分をトムに置き換えて観るならば、あっという間に100分が過ぎてしまい、心地良い後味が残る作品であることは請け合いだ。