評     価  

 
       
File No. 0792  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年08月01日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ルイ・レテリエ  
       
上 映 時 間   112分  
       
公開時コピー   その「力」、ためらうな。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   エドワード・ノートン [as ブルース・バナー]
リヴ・タイラー [as ベティ・ロス]
ティム・ロス [as エミル・ブロンスキー]
ティム・ブレイク・ネルソン [as サミュエル・スターンズ]
タイ・バーレル [as レナード]
ウィリアム・ハート [as ロス将軍]
ロバート・ダウニー・Jr [as トニー・スターク]
 
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あ ら す じ    科学者ブルース・バナーは、ロス将軍の指揮の下放射線の研究をしていた。しかしある時、実験中の事故によって大量のガンマ線を浴びてしまったブルースは、心拍数が200を超えると本人の意志とは無関係に巨大な緑色のモンスター、ハルクに変身してしまうようになる。そして、あろうことかロス将軍は彼の体質を軍事目的に利用しようと企てるのだった。
 将軍の追求の手を逃れてブラジルに潜伏していたブルースは、怒りを制御する方法を学びながら密かに治療薬の研究を行っていた。ところが、ついに彼の居場所が将軍に知られてしまい、将軍はブロンスキー率いる特殊部隊を送り込んでくる。ブルースの脈拍は上昇してついにハルクに変身してしまい、彼は部隊を蹴散らすと再び姿を消してしまった。
 ブルースはネット上で彼の研究に協力してくれたアメリカの科学者“Mr.ブルー”を頼りにアメリカへ国内へと戻った。そして、期せずしてロス将軍の娘であり、彼の恋人であったベティと再会する。そして、ブルースの変身を目の当たりにしたベティは、ブルースの治療薬の開発に協力することとなったのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    先日『幻影師アイゼンハイム』でお目にかかったエドワード・ノートンが目当てで観たのだが、思った以上にいい。エドワード・ノートンがモンスターと化してしまう男の苦悩を見事に演じてるのはもちろん、正直あまり好きな女優ではないリヴ・タイラーもこの作品ではブルースを思う健気な女性を演じていて好感が持てる。また、こういう嫌みな役をやらせると本当に憎らしく思えてしまう、名優ウィリアム・ハートの貫禄もさすがだ。
 そして何よりも驚かされたのは、ラストシーンでなんとロバート・ダウニー・Jrが登場したことだ。それもただ登場しただけではなく、ロス将軍との会話の内容は彼が主演する同じマーベル作品『アイアンマン』を予告していることは疑う余地がない。当然のことながら、私はまだ『アイアンマン』を観てはいないが、そちらのラストシーンにも某かの大物が登場しているらしく、本国での公開は『アイアンマン』が先であることを考えると、エドワード・ノートンである可能性が高いと思う。そうなると、次の『アイアンマン』が、特に本編よりもラストシーンを観たくて仕方なくなってしまう。
 どうやら、まんまと制作者側の意図に乗せられてしまったような気もするが、この『インクレディブル・ハルク』自体充分面白かったし、特にモンスター化したブロンスキーとの肉弾戦には、夢中になるあまりついつい握り拳に力が入ってしまっていた。あれもこれもと欲張らずに、主人公ブルースの苦悩を前面に押し出した構成が成功していると言っていいだろう。