評     価  

 
       
File No. 0797  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年08月02日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   古澤 健  
       
上 映 時 間   78分  
       
公開時コピー   ゲームなんだから、死んだらリセットすればいいじゃん。  

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   関 めぐみ [as 春香]
野久保 直樹 [as 吾郎]
寺島 咲 [as 絵里]
中村 瑠璃亜 [as 優子]
村井 良太 [as 一平]
福下 恵美 [as 美知]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    春香の誘いで集まった、高校時代の同級生とその友達の6人。春香は優子絵里のいずれとも仲が良かったが、優子と絵里は犬猿の仲で未だに絵里は優子のいじめの対象だった。絵里の彼氏一平美知にも二股をかけようとしており、吾郎は高校時代からずっと好きだった春香に告白するのが目的だった。そんな6人の様々な思惑を乗せて、クルーズが始まった。
 春香は見知らぬ少女から「これをクリアして」と携帯ゲーム機を渡される。優子は例によってからかうつもりでゲーム機を絵里に押しつける。ところが、絵里がゲームを始めると、ゲーム機で操作したことが現実に起こるのだった。そして、絵里は悪戯心に今まで自分をいじめてきた優子をゲーム機で殺してしまう。慌ててケー無のリセットボタンを押すと優子は生き返ったが、また最初からゲームをスタートしなければならなかった。しかも、優子が殺されたという事実は消すことができず、優子は自分を殺した絵里にリンチまがいの仕返しをする。
 吾郎と春香は、ゲームをクリアしなければ現状から逃れることはできないと持ちかける。しかし、もはや頭の中には優子に対する恨みしかなくなっていた絵里は、ゲーム機を奪うと再びリセットし、改めて復讐をスタートするのだった・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    任天堂DSのゲーム「トワイライトシンドローム」を映画化した作品だが、他の通常の作品のようにゲームの世界観の中でそのシナリオをなぞるのではなく、現実をゲームにシンクロさせ、ゲームの中に捕らわれた6人の男女の恐怖を描いているのが斬新だ。作品のジャンルはホラーに属するようだが、私にはホラーというよりも、先が全く読めない中6人が一体どうやってどう生き延びていくか、というサスペンス色が濃い作品に思える。そして、ラストではまさかああいう結果になるとは思いもしなかったが、関めぐみの絶望的な演技が光っている。
 舞台が船の上とあって、逃げ出すこともできない閉塞感は充分で、またゲームがスタートした時点でゲームの世界に入り込むという設定のため、他の乗船客が登場しないことを不合理に感じることもない。また、集まった6人の男女が、それぞれに抱えた思惑のために言動が交錯するのも面白い。次作『デッドゴーランド』も期待できそうな内容だった。