評     価  

 
       
File No. 0809  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年08月30日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ピーター・バーグ  
       
上 映 時 間   92分  
       
公開時コピー   スーパーヒーロー、始めるぜ。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ウィル・スミス [as ジョン・ハンコック]
シャーリーズ・セロン [as メアリー・エンブリー]
ジェイソン・ベイトマン [as レイ・エンブリー]
エディ・マーサン
ジェイド・ヘッド [as アーロン・エンブリー]
トーマス・レノン
ジョニー・ガレッキ
ダエグ・フェアーク
 
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あ ら す じ    ロスで強盗事件が発生し、逃走する犯人グループの車をハイスピードで空を飛んで追ったジョン・ハンコック。ハンコックは犯人たちの説得を試みるが、犯人たちが彼の言葉に従わないと見るや否や、車をビルの尖塔に串刺しにしてしまう。凶悪事件を解決しても、必ず街に大きな損害を与えてしまうのがハンコックの常だった。そして、この無軌道なスーパーヒーローに対して、市民の非難はますます高まっていく。
 PR会社に勤務するレイ・エンブリーは、帰宅途中に踏切内で渋滞のため車が立ち往生し、そこに列車が近づいてくる。しかし、列車に衝突して粉々に粉砕される寸前にハンコックが現れ、レイの車を投げ飛ばして列車を体当たりで停めたおかげで大惨事を免れることができた。しかし、レイの車とその下敷きになった車はグシャグシャ、列車は全車両が脱線・横転してしまい、人々はハンコックに向けて一斉に非難を浴びせかけるのだった。
 命の恩人であるハンコックの汚名を返上させてやりたい、そう考えたレイはハンコックのPRを買って出る。そして、今までにハンコックが与えた損害を謝罪し、一度刑務所に服役することを提案する。そうすれば、すぐに街には凶悪犯罪が増えて警察がハンコックに助力を求めるだろうと考えたのだ。そして、事態はレイの思惑通りに展開し、ハンコックは銀行強盗事件を解決したことでスーパーヒーローとしての賞賛を得ることに成功したのだが・・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ウィル・スミスの相も変わらない「俺様」映画。シャーリーズ・セロンがどんな形で競演するのかのみを楽しみにしていた作品。でもって、ハンコックの無軌道ぶりを見せつける前半の導入部は、最新の映像技術と相まってそのメチャクチャぶりが笑いを誘う。ただ、「シャーリーズ・セロンほどの女優をこんな端役で使うなんて、もったいねぇ〜」と思わずにはいられない展開ではあった。たが、後半からガラッと様相が変わり、ハンコックが真面目になると共に面白さも半減してしまう。実は、ハンコックが不死身ではなくなりながらも人々を危機から救う、というようなストーリーを予想していたのだが、これが完璧な見当外れ。二流のラブストーリーのような展開はいただけない。
 そもそも、ハンコックとシャーリーズ・セロン扮するメアリーが近づくと力が失われるというのはあまりに乱暴過ぎる設定で、説得力も何もあったもんじゃない。そして、ハンコックが力を振り絞ってメアリーから離れると、それに呼応してメアリーが域を吹き返すに至っては言うに及ばない。唯一の見所はと言えば、ハンコックとメアリーの空中戦だろうか。これがシリーズ物の導入編であればまだしも、あれじゃまるで『ジャンパー』のように観る者を不完全燃焼に陥れる作品だとしか受け取れない。