評 価
File No.
0812
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年08月30日
製 作 国
日 本
監 督
堤 幸彦
上 映 時 間
142分
公開時コピー
「終わり」が始まる。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
唐沢 寿明
[as ケンヂ]
豊川 悦司
[as オッチョ]
常磐 貴子
[as ユキジ]
香川 照之
[as ヨシツネ]
石塚 英彦
[as マルオ]
宇梶 剛士
[as モンちゃん]
宮迫 博之
[as ケロヨン]
生瀬 勝久
[as ドンキー]
小日向 文世
[as ヤマネ]
佐々木 蔵之介
[as フクベエ]
石橋 蓮司
[as 万丈目胤舟]
中村 嘉葎雄
[as 神様]
黒木 瞳
[as キリコ]
片瀬 那奈
[as 敷島ミカ]
池脇 千鶴
[as アルバイト店員エリカ]
藤井 フミヤ
[as ケンヂの同級生]
及川 光博
[as ロックバンド・ボーカル]
竹中 直人
[as ピエール一文字]
森山 未來
[as 漫画家角田]
遠藤 憲一
[as 血まみれの男]
光石 研
[as ヤマさん]
佐野 史郎
[as ヤン坊・マー坊]
ベンガル
[as オリコー商会社長]
石井 トミコ
[as 遠藤チヨ]
研 ナオコ
[as ジジババ]
竜 雷太
[as チョーさん]
吉行 和子
[as 諸星の母]
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あ ら す じ
1969年。大阪万博開催を翌年に控えた夏。小学生の
ケンヂ
は、同級生で親友の
オッチョ
、それに
マルオ
、
ヨシツネ
、
モンちゃん
、
ドンキー
、
フクベエ
、そして紅一点の
ユキジ
ら仲間と原っぱに秘密基地を作った。そして、その秘密基地で「悪の組織が世界征服を企み、人類は滅亡する」という『よげんの書』を作るという、子供らしい他愛のない遊びに興じていた。
1997年。ケンヂは大好きだったロックを諦め、実家が経営する酒屋をコンビニに改装して切り盛りしていた。そして彼がいつも背負っていたのは、失踪した姉
キリコ
が残した赤ん坊カンナだった。夢にまで見たロックスタートはあまりにかけ離れたケンヂのそんな日常が、ある日を境に一変する。小学校の同窓会に出席したケンヂは、久しぶりに再会したヨシツネやフクベエ、モンちゃんらから、巷では“ともだち”と称する正体不明の男が率いる謎の集団が噂になっており、その集団が掲げるシンボルマークは昔ケンヂが考え出したものであることや、ここ最近で起きている怪事件がすべて『よげんの書』の通りであることを知らされる。そして、さらには“ともだち”が自分たち仲間の誰かではないかと疑っているというのだ。
果たして、世間を騒がせている事件は“ともだち”の仕業なのか?そして、“ともだち”は子供の頃の秘密基地の一員なのか?ケンヂは次々と現実の物となっていく『よげんの書』に書かれた事件を阻止するため、タイにいるオッチョを呼び寄せる。こうして、ケンヂ、オッチョ、ユキジ、ヨシツネ、マルオ、フクベエ、モンちゃんの7人は、“ともだち”から「テロリストケンヂ一派」の汚名を着せられながらも、やがて2000年12月31日の人類滅亡の日を迎えるのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
浦沢直樹原作の同名コミックを実写化した作品。連載開始時から掲載誌であるビッグコミック・スピリッツは毎週欠かさず読んでいたのだが、残念ながら作品完結前に他の掲載作品がつまらなくなってきたために購読をやめてしまったため、この作品の第2章あたりまでしかストーリーは知らないのだが。
そんなわけで、この第1章となる導入編は、原作にかなり忠実に作られていることは認めるが、人物紹介をしながらも2000年12月31日の巨大ロボット出現までを一気に描いたために、あまりに駆け足過ぎて原作を未読の方にはかなり解りづらい作品になってしまっているのではないだろうか。そして、主役のケンヂを演じた唐沢寿明だが、申し訳ないけどオッチョ訳の豊川悦司に存在感・迫力というあらゆる面で圧倒されてしまっていて、正直役不足という感は否定できない。この作品を知った頃、知人からケンヂ役が椎名桔平であると聞いたのだが、今思えばそのガセネタであった椎名桔平が演じた方が、はるかに原作に近いケンヂができあがっただろう気がする。もっとも、唐沢のケンヂに対する不満は原作を読んでいるからであって、未読の方には全く問題ないだろうし・・・・・原作を読んでいれば読んでいたで、読んでいなければいないで、いずれにしても一長一短の作品だ。ただ、だからといって決して面白くないわけではないし、1970年代当時の風俗もかいま見ることができ、悪くない作品だと思う。第2章、第3章への期待を込めての星8個としたい。ちなみに、第2章は2009年1月31日に公開が決定しているようだ。