評 価
File No.
0815
製作年 / 公開日
2007年 / 2008年08月30日
製 作 国
日 本
監 督
安達 正軌
上 映 時 間
95分
公開時コピー
目覚メヨ、残虐。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
須賀 健太
[as マサオ]
谷村 美月
[as アオ]
城田 優
[as 羽田先生]
入山 法子
[as 羽田の妹]
瓜生 美咲
[as 同級生]
博多 華丸
[as マサオの父]
坂井 真紀
[as マサオの母]
柏原 崇
[as 羽田の父]
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あ ら す じ
気の弱い小学6年生の
マサオ
は、生き物係を決める話し合いに参加しなかったことがきっかけで、新任教師
羽田
に目を付けられてしまう。それ以来、羽田は何かにつけマサオをいびるかのように叱り、クラスメイトたちもマサオを仲間はずれにしていじめに興じるようになるのだった。
クラスのみんなからゴミ扱いされ、一人ぼっちになったマサオの前に、ある日全身真まっ青の不気味な少女
アオ
が現れる。傷だらけで片目方耳はつぶれ白い拘束服着たアオの姿は、マサオ以外には見えないようで、彼女の言葉もまた他の誰にも聞こえなかった。アオはマサオのクラスメイトを次々と恐怖に陥れていくが、その行動はマサオが心の中で思っていながら実行できないことを、代わりにやっているのだとアオは言う。いつしかアオの残虐性に、マサオ自身も取り込まれて行く。
マサオに対する羽田の容赦ない苛めが続く中、ついにアオは「先生を殺せ。でないとおまえは一生このままだ」とマサオに囁く。羽田殺しを決意したマサオは、羽田の留守中にマンションに忍び込む。しかし、戻ってきた羽田に捕らえられたマサオは、逆に羽田に殺されるという窮地に陥ってしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない』の乙一が原作の同名小説を映画化した作品。もちろん私は谷村美月が目当てで観たのだが・・・・・なんともビミョーだ。キャスティングは問題ない。谷村嬢はもちろん、須賀健太君も理不尽な目に遭う少年役にピッタリだし、あの『ヒートアイランド』の城田優も、一転して上辺は優ししが内側には陰険な一面を持つ教師・羽田を好演している。私は原作を読んでいないのでよくはわからないのだが、この作品がビミョーな理由は原作か脚本にあるように思われる。
アオが一体何者なのか明確な説明がないのはともかく、マサオが一つずつ壁を乗り越えて行くたびにアオの顔の傷が消えていくというのは、『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』にダブる。羽田の「誰でもいいから苛めたかった」という動機は意味不明だし、それが少年時代に父を誤解していたトラウマに起因するというのも説得力に欠ける。そして、ホラーというにはあまりに怖さが物足りなく、ラストのアオとマサオの別れのシーンも全く盛り上がらないままに終わってしまう。谷村美月が出演しているだけに、その作りの粗さがあまりに残念な作品だった。