評     価  

 
       
File No. 0816  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年08月02日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   井口 昇  
       
上 映 時 間   96分  
       
公開時コピー   この復讐、常識外。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   八代 みなせ [as 日向アミ]
亜紗美 [as 杉原ミキ]
島津 健太郎 [as 木村龍二]
穂花 [as 木村スミレ]
西原 信裕 [as 木村翔]
石川 ゆうや [as 杉原スグル]
川村 亮介 [as 日向ユウ]
デモ田中 [as ヤクザ金子]
菜葉菜 [as 藤井マサコ]
諏訪 太朗 [as ヤクザ]
 
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あ ら す じ    運動神経抜群の女子高生日向アミは、両親が人殺しの濡れ衣を着せられて自殺してしまった過去にもめげず、弟のユウと2人で幸せに暮らしていた。ところがある日、以前からイジメに遭っていたユウがビルから転落死してしまう。警察は自殺として処理するが、アミは誰かに殺されたと信じて疑わなかった。そして、ユウのノートに「殺したい奴」として数名の名前が書かれているのを見つけ、彼女の疑いは確信へと変わっていく。
 アミは、ユウを殺したのが服部半蔵の末裔のヤクザの一人息子木村翔であることを突き止め、手始めに翔の取り巻きとその親たちを片付ける。しかし、木村邸に進入したアミは囚われの身となり、翔の両親龍二スミレから拷問を受けた末、左腕を失ってしまう。命からがら脱出に成功したアミは、ユウと一緒に殺された友人タケシの家を訪ねた。
 タケシの母杉原ミキは、アミの弟ユウの巻き沿いにあってタケシを殺されたとして、アミを受け入れようとはしなかった。しかし、やがて同じ相手に復讐するという共通の目的の下、アミとミキは打ち解けて、ミキの夫スグルがアミのために鋼鉄のマシンガンの左腕を造り始める。そしてミキは、強者揃いのヤクザ木村一家と戦うためにアミの特訓を開始するのだった・・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    血また血の流血オンパレード、文字通り出血大サービスのB級スプラッタ作品(笑)。マシンガンの連射を浴びて頭蓋骨が露出する、体に穴が開く、アミの腕は天ぷらになる、切断される、手裏剣で体が切り刻まれる、顔が輪切りにされる、と、流血シーンは列挙するに事欠かない。コピーにもある通り常識など度外視して観れば結構笑える作品であり、そのあまりのバカバカしさが却って痛快に思える。
 ただ、作品の性質からいって細かい部分にこだわるべきではないと思いつつも、見逃せない粗もある。例えば、アミ役の八代みなせとミキ役の亜紗美。2人は全くの同い年にもかかわらず、作品中の設定ではアミの弟の同級生の母親がミキというのは、あまりに無理があり過ぎる。そして、いくらなんでも死者が多過ぎる。上に載せたキャストのうち最後まで生き残るのはアミ一人で、他のキャストは全員死んでしまうのだ。アメリカのオタク市場を意識した作品とのことで、日本人の私にとっては英語の字幕が邪魔で仕方なかった。アメリカでは追って公開される『東京残酷警察』(こちらはホラー作品らしい)との2本立てで、文字通りグラインド・ハウス作品となるのではないだろうか。