評 価
File No.
0819
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年09月06日
製 作 国
アメリカ
監 督
落合 正幸
上 映 時 間
90分
公開時コピー
忘れたとは言わせない。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ジョシュア・ジャクソン
[as ベン]
レイチェル・テイラー
[as ジェーン]
奥菜 恵
[as メグミ]
デヴィッド・デンマン
[as ブルーノ]
ジョン・ヘンズリー
[as アダム]
マヤ・ヘイゼン
[as セイコ]
宮崎 美子
[as メグミの母]
山本 圭
[as 霊媒師]
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あ ら す じ
ニューヨークに住むカメラマンの
ベン
は美しい女性
ジェーン
との挙式を終え、ベンの撮影の仕事とハネムーンを兼ねて日本へと訪れた。そして、ジェーンの運転する車で、富士山を仰ぐコテージへの夜道を走っていた時のこと。車の前に突然日本人女性が現れて、ジェーンは彼女を避け切れずに撥ねてしまった挙げ句、土手から落下してしまう。
気を失ってしまっていた2人は、意識が戻るとすぐさま警察に通報したが、捜索の結果怪我をした女性はおろか、血痕すら発見されることはなかった。そして、その事故をきっかけにするかのように、次々と2人の前で奇妙な現象が起こるようになった。コテージで撮影した写真に写った白い影。そして、その白い影はベンが仕事で撮影した写真にも写っていた。ジェーンはベンが何かを隠していると感じて問い質すが、ベンは偶然で片付けようとしたために、写真を頼りについに
メグミ
という女性の存在にたどり着くのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
ホラー作品なのだが、なぜか全然怖くない。むしろ、メグミの霊が次に何をしてくれるのか、期待してしまうくらいのノリで観てしまった。考えるに、主人公が日本人じゃないこと、その主人公が復讐されても文句が言えないような行為を過去に行っていること、そして、復讐するメグミを演じるのがよく知る奥菜恵という女優であること、が理由だと思われる。
舞台がアメリカでなく日本である点は、霊といった存在や心霊写真をモチーフにした作品にはふさわしく、その点では成功していると思われる。何故か、それが都心であったとしても、日本の風景はドロドロとした因縁や怨念にふさわしく感じるのだ。そして、奥菜恵という女優、表情よりもあの大きな目で演技できるのが強みだ。目を大きく見開くだけで、観ている者をハッとさせる事ができる、以前からそれが彼女の演技の拙さを補って余りあると感じていたから。
作品自体は特に目新しい設定も見られず、日本語がペラペラな割には聞き取り難いほどたどたどしいベンの発音に、にわか仕込みが露骨に現れているのが笑える。ベンの妻を演じたレイチェル・テイラーが美人なのは確かだが、何故か彼女が危地に陥っても手を差し延べてやりたいような気持ちが全く起きなかった。奥菜恵を観たいと思うファンにとっては納得できるだろうが、それ以外の者にとっては観ても観なくてもどうでもいいような平均点の作品だ。ちなみに、私はもちろん前者に属している(笑)。