評 価
File No.
0831
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年09月27日
製 作 国
日 本
監 督
瀧本 智行
上 映 時 間
133分
公開時コピー
人生最期の24時間。あなたは誰のために生きますか?
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
松田 翔太
[as 藤本賢吾]
塚本 高史
[as 森尾秀和]
成海 璃子
[as 飯塚さくら]
山田 孝之
[as 飯塚さとし]
柄本 明
[as 参事官]
劇団ひとり
[as 島田]
金井 勇太
[as 田辺翼]
佐野 和真
[as 滝沢直樹]
井川 遥
[as 近藤医師]
笹野 高史
[as 石井課長]
塩見 三省
[as 滝沢信利]
風吹 ジュン
[as 滝沢和子]
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あ ら す じ
国家繁栄維持法の下、小学校入学時にすべての児童に対して国繁予防接種が行われ、その中に1000分の1の確率で仕込まれているナノ・カプセルが、18歳から24歳までの年齢に達した時に破裂して命を奪う。誰の体内でいつナノ・カプセルが破裂するかを知るのは国家だけだった。こうして国民に対して「死」の恐怖を植え付けることにより、生命の価値を認識させるという恐怖支配がまかり通る世界では、国家繁栄維持法に疑問を抱く者はすべて“退廃思想者”として処置されていた。
構成保健省の公務員
藤本賢吾
の仕事は、上司である
石井課長
に命じられるままに、政府より死亡時刻の24時間前に発行される死亡予告証=通称:逝紙(イキガミ)を配達することだった。そして、彼は3通のイキガミを届け、それにまつわる人間模様を知り、次第に国家繁栄維持法に疑問を感じるようになっていく。
森尾秀和
と
田辺翼
はデュオのストリートミュージシャンだったが、翼一人がスカウトされてメジャーデビューしてしまった。ところが、そんな翼の元にイキガミが届けられるのだった・・・・・。
国会議員の
滝沢和子
の息子・
直樹
にイキガミが届けられる。和子はそれを自らの選挙戦に利用しようとするが、直樹は警官を襲って拳銃を奪い、その銃で母親を狙うのだが・・・・・。
幼い頃の事故で両親とともに視力を失った
飯塚さくら
を施設から引き取るため、恐喝まがいの仕事に手を染める兄・
さとし
にイキガミが届けられる。さとしは自分が死ぬことを隠したまま自分の角膜をさくらに移植しようとするが、さくらは兄にイキガミが届いたのではないかと疑い、手術を拒否してしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
なんだか、主役の藤本賢吾の役回りが非常にビミョーで、彼が本当に主役なのかと首をひねりたくなる。例えて言うなら、『世にも奇妙な物語』のタモリ的な存在、つまりは単なるストーリーテラーに過ぎないように思える。彼が3通のイキガミを配達したことによって、その3通のイキガミを受け取った人間の最期の24時間を見届ける。そして、何かを感じて体制に対する不信感を抱くまではいいのだが、そこで終わってしまっているのはあまりに中途半端ではないか。確かに、3通のイキガミにまつわるエピソードは悪くない。特に、成海璃子と山田孝之の兄妹にまつわるエピソードは最もしっかりと作られていて、唯一感動できるシーンだったと思う。
ただ、それ以外は非常に中途半端という印象が強い。藤本の上司である、笹野高史扮する石井課長の立場もハッキリしないし、結局国家繁栄維持法も何ら変わることなく存続するし、課長が言った「時」というのがいつなのかもわからない。これが最初から続編を想定しているならまだしも、この作品だけで完結するのであれば、もっと違う終わり方で締めくくって欲しかった。