評     価  

 
       
File No. 0839  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年10月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ミシェル・ゴンドリー  
       
上 映 時 間   101分  
       
公開時コピー   はっぴいえんどにリメイク中  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジャック・ブラック [as ジェリー]
モス・デフ [as マイク]
ダニー・グローヴァー [as フレッチャー]
ミア・ファロー [as ファレヴィチ]
メロニー・ディアス [as アルマ]
マーカス・カール・フランクリン [as 子供]
シガニー・ウィーヴァー [as ミス・ローソン]
 
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あ ら す じ    再開発のために立ち退きを要求されているレンタルビデオ店“BE KIND REWIND”。ある日唐突に店長のフレッチャーは、店員のマイクに店を任せて旅に出てしまう。別れ際に「ジェリーを店に入れるな」とマイクに伝えて。
 店長のフレッチャーが店への立ち入りを禁じたジェリーとは、マイクの幼馴染みだが、何かとトラブルを引き寄せる男だった。そして、フレッチャーがいない店でジェリーは早速トラブルを引き起こす。ビデオをレンタルした客が次々と店へ現れて、ビデオが見られないと異口同音にクレームを付けてきたのだ。その原因は、前夜に発電所に忍び込んで感電した際に全身に磁気を帯びたジェリーで、彼が近づいたためにビデオテープの中身が磁気によってすべて消去されてしまっていたのだ。
 そんな店にやっかいな客が訪れる。フレッチャーと懇意にしている女性ファレヴィチで、店で起きたトラブルは彼女からフレッチャーに筒抜けになってしまう。追い詰められたジェリーとマイクは、とんでもないアイデアを思いつく。彼女が借りたいと言ってきた『ゴースト・バスターズ』のリメイクを自作自演してしまおうというのだ。ところが、以外にも彼らのリメイク映画が大好評となったために、2人は店に訪れる客のリクエストに応じて次から次へと名作をリメイクしていくのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    う〜ん・・・・・やっぱり『エターナル・サンシャイン』レベルの作品を期待してはいけなかったのだろうか。『恋愛睡眠のすすめ』でコケて、さらにこの作品でも再びコケた感があるミシェル・ゴンドリー監督。今回はジャック・ブラックという強烈なキャラクターが加えたのだが、『エターナル・サンシャイン』で持ち味を殺して役柄に徹したジム・キャリーに対し、ジャック・ブラックの個性があまりに強烈なために周囲から浮いていたように思えたのは私だけだろうか。ただ、ジェリーとマイクが作った名作のリメイク版は、オリジナルを知っていれば笑えることは必定だ。
 また、これはしばしば言っていることなのだが、邦題の拙さがこの作品でも顕著だ。そもそも、原題は「親切に巻き戻してくれてありがとう」といった意味合いだと解釈しているが、その中の単語“REWIND”に拘るあまり「逆回転」とは、作品の内容を全把握していないネーミングだと言わざるを得ない。そもそも、原題の“BE KIND REWIND”は単なるレンタルビデオ店の店名であって、それがわかっているならば「ミライへ逆回転」などというスットコドッコイな邦題は浮かんでこないと思うのだが。そして、作品の意味を理解してなおこんな邦題を付けたとしたら、それは単に奇をてらっただけのあまりに良心に欠けるネーミングだと言わざるを得ない。