評 価
File No.
0840
製作年 / 公開日
2007年 / 2008年10月11日
製 作 国
アメリカ
監 督
シャリ・スプリンガー・バーマン
上 映 時 間
106分
公開時コピー
なりたい自分がきっと見つかる。マンハッタンのお仕事探し。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
スカーレット・ヨハンソン
[as アニー・ブラドック]
ローラ・リニー
[as ミセスX]
アリシア・キーズ
[as リネット]
クリス・エヴァンス
[as ハーバード大生]
ニコラス・リース・アート
[as グレイヤー]
ポール・ジアマッティ
[as ミスターX]
ドナ・マーフィ
[as ジュディ・ブラドック]
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あ ら す じ
優秀な成績で大学を卒業した
アニー・ブラドック
は、母親
ジュディ
の期待もあり、一流企業のCFOへの道を歩むことを夢見ていた。ところが、面接での「あなたはどういう人間か」という質問に答えることができず、いたたまれなくなった彼女は面接を放棄してセントラルパークで呆然としていた。ところが、ベンチに座るアニーの目の前で、事故に遭いそうになった少年
グレイヤー
を助けた事で思わぬ転機が訪れた。
彼女が勝手にネーミングした、少年の母親
ミセスX
は、アニーの名前をナニーと聞き違え、クビにした前任者の後釜として彼女にグレイヤーのナニーを頼んできたのだ。こうして、アニーはアッパーイーストサイドの超高級アパートに住み込みでナニーとして働くことになった。しかし、現実は甘くなかった。グレイヤーの世話を全くしないミセスXに代わって、学校への送迎や食事の準備まですべてがナニーに押しつけられ、プライベートの時間も持てない有様だった。また、父親の
ミスターX
は家庭を顧みずに外では浮気をしており、そんな両親の間でグレイヤーが寂しい思いをしていることに気づいたアニーは、やがてグレイヤーに愛情を抱くようになり、そのことがナニーを辞める決断を思い留まらせるのだった。
そんなアニーの気持ちが安らぐのが、上の階に住む
ハーバード大生
と接するほんのつかの間の時間だった。だが、彼に恋をしたらナニーをクビになってしまうために、アニーは彼とは一定の距離を保つほかはなかった。そして、やがて彼女を取り巻く状況が大きく動き始める。ミスターXとミセスXに修復しがたい亀裂が生じたのだ。そして、そんな中彼女にかかってきたハーバード大生からの電話をミセスXが取ってしまったために、恋人ができたアニーは有無を言わさずに解雇されてしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
スカーレット・ヨハンソン主演のコメディ作品。全体的な印象は、悪い意味ではなく「極めて無難にまとめられている」と感じた。私はコメディが演じられない俳優は駄目だと思っているが、その意味ではスカーレットのコメディエンヌぶりは充分満足できるレベルだと思う(かなり私情がからんでいる気もするが)。そして、キャストがまた個性的で、ローラ・リニーが珍しく自分のことしか眼中にないセレブ夫人のミセスXを、メイクもキツめにして演じており、今までに見たことがない彼女の演技を堪能できた。そして、彼女の夫ミスターXがポール・ジアマッティとは・・・・・個性的過ぎる(笑)。生まれてくる子供は、是非母親似であって欲しいものだと願わずに居られない(笑)。
話は戻るが、今や日本では若手トップ女優の仲間由紀恵も、ブレイクしたきっかけはドラマ『TRICK』での山田奈緒子のコミカルな演技だった。コメディアンに演技達者が多いのも、人を笑わせることがいかに難しいかの証のように思える。スカーレット・ヨハンソンのような、誰が見ても美人だと思うような美形の場合、往々にして役柄が偏りがちなために、型にはまらないためにもコメディを演じることは必要だと思う。『タロットカード殺人事件』もコメディだったが、あれはずいぶんとウディ・アレンに助けられていた気がするので、この作品は彼女がコメディエンヌとしての演技ができるかどうかの試金石的な作品だったと言えるのではないだろうか。