評     価  

 
       
File No. 0843  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年10月11日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ピーター・シーガル  
       
上 映 時 間   110分  
       
公開時コピー   「世界を救う」って・・・誰が!?  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   スティーブ・カレル [as マックスウェル・スマート]
アン・ハサウェイ [as エージェント99]
ドウェイン・ジョンソン [as エージェント23]
アラン・アーキン [as チーフ]
テレンス・スタンプ [as シーグフリード]
ジェームズ・カーン [as 大統領]
マシ・オカ [as ブルース]
ネイト・トレンス [as ロイド]
ケン・ダビティアン [as シュターカー]
テリー・クルーズ [as エージェント91]
デイビッド・コークナー [as ララビー]
ダリーブ・シン [as ダリーブ]
 
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あ ら す じ    40種類者言語を自在に操り、テロリスト達がふと漏らした一言からも重要な情報を読み取るという凄腕の分析官、マックスウェル・スマート。彼はエージェント試験を受け優秀な成績で合格するが、そのあまりの優秀な分析能力故にエージェントへの昇格を見送られてしまう。ところが、彼が所属する諜報機関“コントロール”の本部が国際犯罪組織“カオス”の襲撃を受け、全エージェントの顔と身元が割れてしまった。そこで、“コントロール”は急遽ただ一人顔と身元がバレていないマックスをエージェント86に昇格させ、整形で顔を変えた凄腕の女性エージェント99とコンビを組ませ、極秘任務に就かせることとなった。
 2人に与えられたミッションは、“カオス”によって盗み出された核物質の行方を突き止め、その破壊工作を阻止することだった。ついに、自ら成し遂げた驚くべき肉体改造、敵を惑わす東洋武術、分析官時代に培った膨大な情報、そして、本人の意志とは全く無関係に炸裂するユーモアの数々、それらをフルに活用してマックスがヒーローとなる瞬間が訪れる・・・・・のだろうか?
 
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たぴおか的コメント    題材がスパイということで、当然ながら『007』シリーズのパロディが随所に登場するらしいのだが・・・・・「らしい」というのは、『007』シリーズで唯一まともに観たのは、ソフィー・マルソーが登場する『ワールド・イズ・ノット・イナフ』だけだからだ。おそらくは、数々のパロディのオリジナルを知っていればもっと楽しめただろうと思われる。
 主役のマックスを演じたスティーブ・カレルは今ハリウッドで最も旬なコメディ俳優で、彼とチームを組む女性エージェントに『プラダを着た悪魔』『プリティ・プリンセス』のアン・ハサウェイという、そのあまりのミス・マッチがいい。私はアン・ハサウェイといういかにもアメリカ女性らしい骨太でゴツイ体格がリヴ・タイラーと並んであまり好きではなかったのだが、こういう役柄を演じさせてみると意外に映えることに気づいた。また、2人を取り巻く個性的なメンバーもいい。あのスコーピオン・キングを演じたドウェイン・ジョンソンや、飄々とした大統領を演じたジェームズ・カーン、そして「やったぁー!」のマシ・オカらが作品を盛り上げてくれている。特に、マシ・オカ扮するブルースが開発した小道具が最後の最後まで重要な役割を果たすのには注目だ。また、エージェントの一人としてビル・マーレイが出演していたらしいのだが、それには全く気づかなかったのが悔しい。
 全体的には、コメディ偏重に陥らず、アクション・シーンもしっかりと作られており、特にセスナで車をチェイスするシーンは見事。また、『エントラップメント』のキャサリン・ゼタ=ジョーンズばりの柔軟さとセクシーさでアン・ハサウェイが赤外線をかいくぐるかと思うと、スティーブ・カレルも負けじと器用に赤外線を避けるのは、滑稽だが同時に感心もさせられた。