評     価  

 
       
File No. 0845  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年10月18日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   リチャード・ラグラヴェネーズ  
       
上 映 時 間   126分  
       
公開時コピー   まだ“さよなら”は言えないんだ。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ヒラリー・スワンク [as ホリー]
ジェラルド・バトラー [as ジェリー]
キャシー・ベイツ [as パトリシア]
ハリー・コニック・Jr [as ダニエル]
リサ・クドロー [as デニース]
ジーナ・ガーション [as シャロン]
ジェフリー・ディーン・モーガン [as ウィリアム]
ネリー・マッカイ [as キアラ]
 
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あ ら す じ    両親の反対を押し切って結婚した、ホリージェリーの夫婦。生活は決して裕福とは言えず、些細なことで喧嘩もした2人だったが、それでも互いの相手に対する愛情が薄れることはなく、そんな日を重ねて既に10年以上が経過していた。ところが、これからもずっと続くと信じて疑わなかった幸せが、もろくも崩れ去る日が訪れる。ジェリーが脳腫瘍のために突然帰らぬ人となってしまったのだ。
 夫の死で失意のどん底に突き落とされたホリーは、仕事は休み家に引きこもって電話にも出ない日々が続いた。そんなある日、母親のパトリシア、妹のキアラ、それにホリーの親友のデニースシャロンらがホリーを訪ねてくる。その日はホリーの30歳の誕生日だったのだ。そして、そこへ届いた贈り物は、ジェリーからのバースデー・ケーキとテープレコーダーだった。ホリーは、“PLAY ME”と書かれた点ープレコーダーをおそるおそる再生した。
 それはホリーが落ち込んでいることを察したジェリーからのメッセージで、以後彼女にジェリーからの手紙が届くから、その手紙に従うことと、どうやって手紙が届くのかその理由を詮索しないように、との内容だった。そして、彼は最後にこう語っていた。「まだ、さよならは言えないんだ」と。そして、テープの言葉通り翌日から彼女の元にジェリーからの手紙が届くようになった。合計10通に及ぶジェリーからの手紙、それらのラストは必ず同じ言葉で締めくくられていた。「P.S. アイラヴユー」。ホリーはジェリーからの手紙に励まされながら、ジェリーの死のショックから立ち直り、新たな人生を生きていく力を少しずつ取り戻していく・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    あまりこういうコメントは書きたくないのだが、この作品の最大にして致命的な欠点はやはりキャスティングにあると思えて仕方ない。それは言うまでもなく、主役のホリーを演じたヒラリー・スワンクだ。彼女の演技力は認めているし、『ミリオンダラー・ベイビー』での演技には感動もした。だが、適材適所を考えると、この作品のように静かなラブ・ストーリーには悪いが彼女は似合わないと思う。もしも私が主役の女優をキャスティングするならば、『セレンディピティ』『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセイルか、ドラマ『ダーク・エンジェル』や『ファンタスティック・フォー』のジェシカ・アルバを迷わず選んでいただろう。
 ヒラリー・スワンクという女優、顔がキツ過ぎてお世辞にも美人とは言い難い。顔はやせすぎで皺が目立ち、口は大き過ぎて歯がやたらと目立つし。もちろん、そんな彼女だからこそ演じられる役柄もあるわけなのだが、敢えてこの作品に抜擢した理由は全く理解できないのだ。この手の作品では、主役の女優は「可愛い」「愛おしい」と観る者に感じさせるのは絶対条件だと思うのだが、ヒラリーを見てもそのような感情は全く湧いてこない。美しいだけでは演じられない役柄もあるが、逆に演技だけではカバーできない役柄もまた存在する。夫ジェリーを演じたジェラルド・バトラーの演技もルックスも良かっただけに、絵だけを見れば彼女はジェラルド・バトラーの単なる引き立て役にしか見えないのだ。できることなら、主役の女優だけを変更して、その他のキャスト・スタッフはそのままで作った作品を見てみたいと強く思った。ただ、そう感じたのはあくまで私が男性であるためであって、女性の目から観ればあるいはヒラリーが主役で正解だと思えるかもしれない。
 ところで余談だが、先にアップした『イーグル・アイ』の主人公がジェリー、そしてこの作品でもジェラルド・バトラー扮するホリーの夫の名がジェリー。一瞬、名前を混同して間違ってしまったのかと不安になり、オフィシャルサイトを確認する必要に迫られてしまった(笑)。