評     価  

 
       
File No. 0849  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年10月25日  
       
製  作  国   香  港  
       
監      督   ジョニー・トー  
       
上 映 時 間   88分  
       
公開時コピー   君には未来がある。
でも、僕には、
これが最後の恋。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ヴィック・チョウ [as アトン]
リー・ビンビン [as エンジャ]
ロイ・チョン [as 精神科医]
ウォン・ヤウナン [as シュー]
ヨウ・ヨン [as アトンの父]
ラム・シュー [as エンジャの父]
 
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あ ら す じ    バスケ部の花形選手アトンは、ミス・キャンパスの恋人がいる、大学中の女性から憧れられる存在だった。エンジャもまたそんなアトンに恋する大勢の女性のひとりだったが、自分の気持ちに正直になれないエンジャはアトンに対していつも無愛想な態度をとってしまう。ところが、そんなエンジャが気になりだしたアトンは、次第にエンジャに惹かれていき、やがて2人は結ばれるのだった。けれども、2人にとって幸せな時間はほんの束の間でしかなかった。ある日アトンの元カノのことで喧嘩別れになってしまい、車を運転して逃げるように去ったエンジャをバイクで追ったアトンは、対向車と衝突して命を落としてしまうのだった。
 3年後。法律事務所で弁護士ジョシュとして働くエンジャは、アトンを失ったことで心にぽっかりと開いた穴を埋めることができずに、精神安定剤に頼って生きる日々を過ごしていた。しかし、主治医である精神科医から、このまま薬の服用を続けていればやがて薬は効かなくなり、さらに強い薬へ依存するようになってしまうと忠告されたエンジャは、薬の服用をやめることにした。そして、それを境に奇妙な現象がエンジャの周囲で起きるようになる。夢なのかそれとも現実なのか、彼女の前に死んだはずのアトンが現れるようになったのだ。最初は薬をやめたことによる幻覚症状だと信じ、アトンの存在を認めようとしないエンジャだったが、毎夜現れるアトンと言葉を交わすうちに、死にきれずにこの世に残っているという彼の言葉を信じ、彼に会える夜を心待ちにするようになるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    タイトルに思い切り惹かれて観たのだが、今ひとつ期待に応えてくれなかった作品。主演のヴィック・チョウは香港のユニット“F4”のメンバーで、“F4”と言えばもちろん『花より男子』の道明寺司、花沢類、西門総二郎、美作あきらの花の4人組だ(断っておくが、決して『花男』のコメントを書いているわけではない)。彼ヴィック・チョウは『花より男子』の香港版『流星花園』で、小栗旬が演じた花沢類を演じた役者だそうだ。対するリー・ビンビンは、あのジャッキー×ジェットの『ドラゴン・キングダム』に出演していた記憶があったのだが、顔を見てもピンと来なかった。それもそのはず、ジャッキーらと行動を共にしたゴールデン・スパロウ役ではなく、白髪魔女という悪役を演じていたことと、異様に長い白髪にばかり目がいったために顔の印象が薄かったことが原因だった。
 作品では、いきなりヴィック・チョウ扮するアトンが事故で亡くなってしまうため、アトンとリー・ビンビン扮するエンジャの結びつきがあまりに説明不足。まぁ、その後追って過去の描写があるから、それでやっと2人の間柄が正確に理解できるのだが。また、なぜアトンが成仏できずに現世でエンジャの前に現れるのか、イマイチ理解に苦しむ。そして、さらに理解に苦しむのは、エンジャの務める弁護士事務所が弁護に当たることとなったシューの存在だ。なぜ、彼はアトンと同じようにバイクで車を追いかけて、同じように事故を起こしたのか?そして、そのことがエンジャの心にどう影響を与えたのか?実は、その疑問を感じたワケの一つは、途中で所々意識を失ったことにあるため、一方的に作品を批判することはできないのだが(笑)。