評     価  

 
       
File No. 0860  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年11月07日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   クリス・カーター  
       
上 映 時 間   104分  
       
公開時コピー   それは、人間が触れてはいけない「力」  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   デヴィッド・ ドゥカヴニー[as フォックス・モルダー]
ジリアン・アンダーソン [as ダナ・スカリー]
アマンダ・ピート [as ホイットニー]
ビリー・コノリー [as ジョー神父]
アルヴィン・“イグジビット”・ジョイ [as ドラミー]
ミッチ・ピレッジ
カラム・キース・レニー
アダム・ゴドリー
 
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あ ら す じ    FBIを辞め今はとある病院に勤務するダナ・スカリーの元に、ある日FBIが訪ねてくる。謎の失踪を遂げた女性捜査官の行方を探すために、元FBIのX-ファイル担当官であったフォックス・モルダーの協力を求めてきたのだ。
 FBIが今は部外者であるモルダーに助力を求めたのには理由があった。サイキックな能力を持ち「モニカのビジョンが見える」と言うジョー神父が捜査に協力を申し出ており、彼の指示に従って捜索した結果、湖の氷の中から切断された腕が発見されたのだ。FBIはジョー神父の能力の真偽が判断できず、やむなくこの種の事件のエキスパートであるモルダーに頼らざるを得なくなったのだ。
 スカリー以外の誰にも居所を明かさずに隠遁生活を送っていたモルダーの元を訪れたスカリー。彼女の話を聞き重い腰を上げたモルダーは、ある性犯罪者が集まる寮でジョー神父と会う。ジョー神父自身が、かつて三十数名にも及ぶ少年に性的虐待を加えた過去を持っていたのだ。ジョー神父の能力を本物と確信したモルダーに対し、スカリーは真っ向から対立する。彼女には、今この事件よりも難病を抱えた患者の少年の方が気がかりだったのだ。そして、気持ちがすれ違い信頼関係に亀裂を生じた2人の前で、事件は新たな展開を迎えた・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    かつて、これほど海外ドラマにハマッたことはないというほど夢中になったシリーズの劇場版。久しぶりのX-ファイルだったが、モルダーとスカリーに加えスキナー副長官まで登場してくれたのは嬉しかった。シリーズのプロデューサーであったクリス・カーター自らがプロデュースと脚本に加えてメガホンをとり3役をこなしたこの作品、意外にもX-ファイル独特の超常現象の描写は控えめで、現実的な犯罪捜査に重きを置いて作られていた。ファンとしては、ファースト・シーズンの『スクィーズ』に登場するユジーンのような強烈なキャラクターの登場を期待していただけに、ちょっと残念。
 ジョー神父の能力が本物なのか否か、最後までハッキリとした答えを提示せずに観た者の想像に任せる余地を残しているのは相変わらず。そして、モルダーとスカリーの関係が今まで深く描かれているように感じた。副題である『I WANT TO BELIEVE』は直訳すれば「私は信じたい」、それはモルダーとスカリーの関係についてでもあると同時に、ジョー神父に対するモルダーの気持ちでもあったのだろう。「真実を求めて」とは、確かにシリーズを通して貫かれるテーマではあるが、この作品の副題としては当初の「アイ・ウォント・ツォ・ビリーヴ」で良かったと思う。