評 価
File No.
0864
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年11月08日
製 作 国
日 本
監 督
池田 敏春
上 映 時 間
105分
公開時コピー
女は男の一途さに惚れ、男は女の乳房に恋した
。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
八嶋 智人
[as 寺田悟]
佐藤 江梨子
[as 川尻一代]
赤井 英和
[as 小谷治]
渋谷 天外
[as 寺田倫太郎]
山田 スミ子
[as 寺田雅江]
和泉 妃夏
[as 小谷糸子]
鍋島 浩
[as 長渕裕次]
別府 あゆみ
[as 見合い相手]
要 冷蔵
[as 五十嵐]
芝本 正
[as 校長]
轟 太郎
[as 同僚教師]
橋野 香菜
[as 女教師]
海原 はるか
[as 競馬場の中年]
海原 かなた
[as ヤクザ風の中年]
佐藤 浩市
[as インケツの松]
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あ ら す じ
大阪で仏具店を営む両親
倫太郎
と
雅江
の元で暮らす中学教師の
寺田悟
は、このところ学校が終わると必ず北新地のとあるクラブへと通うのが日課だった。店のホステス
川尻一代
に密かに想いを寄せていた寺田は、酒も飲めず歌も歌わないのにもかかわらず店に通い詰め、そんな寺田を一代の方もまんざらではない様子だった。
ある夜、重大な決意を胸に秘めて店を訪れた寺田は、店を終えて帰る一代を待ち伏せし、なんとお揃いの位牌で一代にプロポーズした。寺田のあまりに型破りなプロポーズに一代は突然笑い出したかと思うと、意外にも寺田の申し出を受け入れたのだった。そして一代は店を辞め、寺田との新しい生活のスタートの準備を着々と進める。寺田もまた、無理矢理させられた見合いの後、父・倫太郎に一代のことを話そうとするが、倫太郎は「ホステスは駄目だ」と寺田の話を聞こうとしなかった。寺田は家を出る決意をし、こうして寺田と一代の新婚生活は始まるのだった。
一代との幸せな毎日に酔いしれる寺田だったが、彼女の過去を次第に知るにつれて嫉妬を勝手にふくらませていく。そしてある日、一代宛に届いた葉書を見てしまった寺田は、その葉書を一代には見せずに、相手が再会を指定してきた園田競馬場へと一人で出向いてしまう。胸の痛みを訴えて検査を受けた一代が、その検査の結果がもたらしたあまりにも過酷な運命にひとり苦しんでいたことも知らずに・・・・・。
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たぴおか的コメント
八嶋智人のこれが映画初主演となる作品。サトエリの身長が高いのは充分わかってはいたが、それでも小柄な八嶋智人と並ぶと、改めてその背の高さを見せつけられた。調べたところ、公式発表で173cm!とのことで、私よりも1cm高いことにちょっとショックを受けた(笑)。とはいうものの、今まではあまり好きではなかった彼女が、この作品では初めて可愛らしくまたいじらしく見えて好感が持てた。背はちょっと高すぎるが(しつこい?)。
作品のテーマは、当然八嶋扮する寺田とサトエリ扮する一代の恋物語なのだが、それにも増して強く感じたのは男という奴がつくづく愚かな生き物であるということ。寺田が結婚してから一代の過去に嫉妬を募らせる気持ちが手に取るようにわかり、他人事ではないだけにただ苦笑するしかない。また、一代を助けたい一心でお百度を踏んだり、果ては怪しげな通販の壺にまで頼る愚かさ、これは男性であれば誰もが多かれ少なかれ持ち合わせている資質だと思う。そして、自分の身に照らし合わせてみると、ことごとく思い当たるフシがあることに気づいた。まぁ、通販の怪しげな壺はちょっと行き過ぎだが(笑)。ただ、その描写に重きを置きすぎたために、一代の性格の描き込みが足りない気がして、一代がなぜ寺田のようなサエない男を好きになったのか、今ひとつ現実味に欠ける気がしたし、最後まで寺田が一代に騙されていたのではないか、という不安を拭い去ることができなかった。
しかしながら、最近には珍しいほどの寺田と一代の2人の純愛が清々しく、オフィシャルサイトに「スクリーンが涙でかすむこと間違いなし」などとあるのはいささか誇大広告だとは思うものの、素直で心地のいい作品であることは間違いない。