評     価  

 
       
File No. 0890  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年12月20日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   中原 俊  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   魔法遣いの少女ソラ。
最初で最後のせつない恋が生みだす奇跡の魔法。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   山下 リオ [as 鈴木ソラ]
岡田 将生 [as 緑川豪太]
田中 哲司 [as 原誠一郎]
木野 花 [as 白石沙織]
緑 友利恵 [as 浅葱ほのみ]
太賀 [as 黒田浩二]
斎藤 歩 [as ソラの父]
山本 浩司 [as 藍本栄之進]
水橋 研二 [as 森下魔法士]
水島 かおり [as 豪太の母]
清水 ゆみ [as 桃園風音]
秋本 渚 [as 権田澪奈]
曽我 彩音 [as 小学生のソラ]
村山 謙太 [as 権田紫苑]
草村 礼子 [as 赤池菊子]
鶴見 辰吾 [as 権田伊佐男]
余 貴美子 [as 川田女史]
永作 博美 [as ソラの母]
 
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あ ら す じ    日常に魔法遣いがいる世界。魔法が使える者は国の認定試験を経て“魔法士”となり、国家公務員として人々の依頼に応えていた。北海道の美瑛にと2人で暮らす16歳の少女鈴木ソラもまた、魔法遣いとして魔法士研修を受けることになり上京したひとりだった。そして、彼女と同じ16歳の緑川豪太浅葱ほのみ黒田浩二の3人が一緒に研修を受ける仲間だった。
 4人は昼間は川田女史の講義を受け、宿泊先では魔法士からOJTを受ける魔法漬けの日々が始まった。ソラは豪太と共に原誠一郎魔法士宅に泊まり込むこととなった。魔法が上手く依頼者の願いやそこに込められた思いを受け止めることで、魔法士としても人間としても着実に成長していくソラに対し、豪太はプロサーファーになる夢を諦めてまで魔法遣いになるにはまだ迷いがあった。そんな豪太をソラは懸命に手助けし、やがてソラと豪太の間に恋が芽生える。しかし、そんな矢先にソラが頻繁に倒れるようになる。そして、豪太は原魔法士からソラの悲しい宿命を聞かされるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    う〜ん・・・・・期待が結構大きかっただけに、今ひとつの内容がとても残念。そもそも、内容自体が希薄に感じ、通常なら60分程度の尺に収まるところを、無理矢理100分に引き延ばしたというような印象を受けてしまう。ラスト前のシーンがおそらくは最大の見せ場なのだろうが、そこに至るまでの盛り上がりがないために心が動かされることもない。ただ、ラストでソラがなぜその魔法に自信があるか、その種明かしがあるのは唯一好感が持てた。タイトルは『魔法遣いに大切なこと』なのだが、結局何が魔法遣いに大切なのかがわからないままだし、ソラの宿命を「魔法遣い特有の遺伝病」で片づけてしまうにはあまりに安直ではないだろうか。主役のソラを演じた山下リオは映画初出演とのことだが、演技は悪くなかった。また、これまで三枚目的な役柄が多かった田中哲司の真面目な演技が新鮮で、余貴美子扮する川田女史も結局はやっぱりいい人だった。そして、永作博美・・・・・彼女もついに母親役を演じることになるとは、時代の流れを感じずにはいられない。