評     価  

 
       
File No. 0894  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年12月27日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジェームズ・グレイ  
       
上 映 時 間   117分  
       
公開時コピー  
ニューヨーク
兄弟の運命は、一発の銃弾で動いた。
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ホアキン・フェニックス [as ボビー・グリーン]
マーク・ウォールバーグ [as ジョセフ・グルジンスキー]
エヴァ・メンデス [as アマダ・フアレス]
ロバート・デュヴァル [as バート・グルジンスキー]
アントニー・コローネ
モニ・モシュノフ
アレックス・ヴィードフ
トニー・ムサンテ
 
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あ ら す じ    1988年のニューヨーク。警視監バート・グルジンスキーを父に、市警の警部ジョセフ・グルジンスキーを兄に持つボビー・グリーンは、母方の姓を名乗りひとり家族から離れて、ナイトクラブのマネージャーとして働いていた。彼のボスでありクラブのオーナーであるマラットからは息子同様の扱いを受け、また美しい恋人のアマダもいて満たされた生活を送っていた。
 市警は麻薬取引を仕切るロシアン・マフィアの大物で、マラットの甥でもあるニジンスキーに目を付けた。彼はボビーのクラブに通う常連客だったため、市警はボビーにニジンスキーの監視を依頼するが、ボビーはこれを拒否してしまう。そしてある日、警察のガサ入れがあり、部下1名を逮捕したものの、肝心のニジンスキーには逃げられてしまう。さらにその翌日、ジョセフが何物かに頭を撃たれ、瀕死の重傷を負ってしまう。ボビーは自分が捜査に協力しなかったことを悔やむのだった。
 そんなボビーの前に、麻薬の販路としてボビーの人脈に目を付けたニジンスキーが現れ、店で麻薬をさばくように依頼してくる。ニジンスキーはもちろん、周囲の誰一人としてボビーの父と兄が警官であることは知らなかったからだ。そして、ニジンスキーの話から、ジョセフ襲撃を指示したのが彼であったこと、そして、次の標的が父バートであることを知ったボビーは、ロシアン・マフィア撲滅のために警察の囮となってニジンスキーの懐へ潜り込む決意をするのだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    決してつまらなくはない、でも今ひとつに思えたのは、ホアキン・フェニックス扮する主役のボビーの行動の歯切れの悪さだろうか(ただし、それはホアキンの演技が悪いというワケではないので念のため)。かれが何を最も大切に思って行動しているのかが解らないのだ。彼が最も大切に思っていたもの・・・・・それは父親のバートなのか、それとも兄のジョセフか、あるいは恋人のアマダなのか。そして、最終的に警官になったものの、それで彼は一体何がしたかったのか?警官になれば、父親の敵を合法的に射殺できる、それくらいの強烈な動機を持たせた方が面白かっただろうと思う。
 そしてボビーの兄を演じたマーク・ウォールバーグは私のお気に入りの俳優の一人なのだが、この作品では脇役に徹しているせいか、非常におとなしいキャラクターに甘んじているように思える。その辺りは、常に自分を前面に押し出そうとせず、役柄をわきまえているということなのだろう。そして、もう一人のメイン・キャラクターのアマダなのだが・・・・・どうしてもエヴァ・メンデスという女優、濃すぎて好きになれない。確か彼女を初めて観たのはウィル・スミスの『最後の恋のはじめ方』だったと記憶しているが、それ以来彼女がスクリーンに登場すると無意識に引いてしまっている自分がいる。私はあくまで観る側だからいいようなものの、もし演じる側だとしたら・・・・・つくづく俳優も楽な仕事ではないと改めて感じてしまった(笑)。