評     価  

 
       
File No. 0897  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2008年12月20日  
       
製  作  国   ハンガリー  
       
監      督   クリスティナ・ゴダ  
       
上 映 時 間   104分  
       
公開時コピー   女の現実はキビシイのです。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ユーディト・シェル [as ドラ]
カタ・ドボー [as ゾフィ]
シャーンドル・チャーニ [as タマス]
ゾルターン・セレス [as ピーター]
オントル・チョプコー [as アリ]
オデール・ヨルダーン [as サティ]
マールタ・マールティン [as マルギット]
ラースロー・シンコー [as ティバダール]
カーロイ・ゲステシ [as バスコ]
 
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あ ら す じ    人気劇団の脚本家ドラは、32歳にして弁護士の恋人との仲も順調で公私に順風満帆の生活を送っていた・・・・・はずだったのだが、ある日彼の事務所に押しかけたところ、急に重要な依頼人が訪れたと半裸のままテラスに追い出されてしまう。あろうことかその重要な依頼人とは彼の妻で、そのお腹にはなんと子供までいたのだ。隣の部屋の男性に助けられたものの、その男性からニヤニヤと冷やかすような視線で見られてしまう。
 その翌日、ドラが仕事場に行くと昨日彼女をを助けてくれた男性がそこに。実は、彼は今回の芝居のために劇団に客員として招かれた俳優タマスだった。彼はCMでタトゥー入りのお尻を披露して話題になっている、プレイボーイで有名な男だったのだ。そして、年上であるドラを気に入ったようで、遊びなのか本気なのかどちらとも取れるような態度でドラにアプローチしてくるのだった。
 そんなある日、ドラは公園で子供が遊ぶ光景を見て「子供が欲しい」と切実に感じる。そして、親友のゾフィをも巻き込んである策を講じる。インターネットに「セックス・パートナー求む。ただしセックスだけ、それ以上お断り」と広告を出したのだ。けれども、広告を見てやって来たのは揃いも揃ってとんでもない男ばかりだった。しかし、ドラは子供を作るためだけのセックスをする後腐れのない男がひとり身近にいることを思い出した。そして、早速タマスの部屋を訪れて彼に抱かれるドラだったが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    原題の“CSAK SZEX ES MAS SEMMI”とは、英語では“JUST SEX AND NOTHING ELSE”となり、直訳すれば「セックスだけ、あとは何もナシ」。そして、これに付けられた邦題が『反恋愛主義』とは、珍しく原題のイメージを損なわないのに加えて、センスも悪くない実に「言い得て妙」なタイトルだ。
 内容はいわゆる“アラサー”世代の女性を描いた軽妙なタッチの恋愛コメディ。主人公のドラを演じるユーディト・シェルの魅力はもちろんのこと、登場する女性が皆美人に見えるのは、美人の産地とも言うべき東欧ハンガリーというお国柄のためか。やはり、ヒロインが美人である方がより作品に対する興味も湧くものだと、『ブロークン・イングリッシュ』とこの作品を比較して痛切に感じる(笑)。そして、美しい女性陣に対しする男性陣が、これでもかと言わんばかりに強烈なキャラクターなのが観ていて飽きない。いかにもプレイボーイを地でいくようなタマス、優しくて唯一まともなキャラとも言えるピーター、肉体派で優しく繊細だが残念ながら知性が感じられないアリ。特に、アリの言動はちょっとキモいものの、お茶目で笑える。