評 価
File No.
0907
製作年 / 公開日
2008年 / 2009年01月24日
製 作 国
アメリカ
監 督
イザベル・コイシェ
上 映 時 間
112分
公開時コピー
からだから、こころから、あなたを消せない。
もう一度、愛したい。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ペネロペ・クルス
[as コンスエラ・カスティーリョ]
ベン・キングズレー
[as デヴィッド・ケペシュ]
パトリシア・クラークソン
[as キャロライン]
デニス・ホッパー
[as ジョージ・オハーン]
ピーター・サースガード
[as Dr.ケニー・ケペシュ]
デボラ・ハリー
[as エイミー・オハーン]
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あ ら す じ
大学教授の
デヴィッド・ケペシュ
は、若い頃の結婚を人生最大の失敗と公言し、今なお自由な恋愛を謳歌する初老の男だった。彼は、自分の講義を聴講する女子学生
コンスエラ・カスティーリョ
の美しさに惹かれ、コンスエラはデヴィッドの人を圧倒する自信に満ちあふれた態度に惹かれた。そんな2人が体を交えるのには時間はかからなかった。デヴィッドはコンスエラの完璧なまでな美しさを誇る胸の虜になり、コンスエラはデヴィッドの熱烈でいて慈しむようなその愛に夢中になった。そして、それは一夜限りでは終わらない関係となった。
2人の関係が続くにつれ、デヴィッドはコンスエラの過去に嫉妬を覚えるようになる。そして、彼女のすべてを独占したい抑えがたい欲求となって表れる。30歳も年下の彼女との関係はいつか必ず終わりを告げる、そう思ってはいながらも。そんなデヴィッドに対して、コンスエラは2人の未来についてでデヴィッドがどう考えるかを真剣に問いただすが、デヴィッドにはその問いに答える術が見つからなかった。
そんな2人についに破局が訪れる。コンスエラは両親に紹介したいからと、自らの卒業パーティにデヴィッドを招く。しかし、自分の年齢を考えるとどうしても彼女の両親に会うことができないデヴィッドは、彼女と約束したにもかかわらず、あまりに幼稚な嘘をついて出席を断ってしまう。そしてそれ以来、コンスエラからの連絡が途絶えてしまうのだった。
彼女を失って初めて彼女のいない孤独を痛感したデヴィッドの元に、2年ぶりにコンスエラからのメッセージが留守電に入っていた。「会って話したいことがある」、そんな彼女の言葉はデヴィッドには彼女が結婚するのではないかという恐れを抱かせた。しかし、2年ぶりに再会したコンスエラの話とは、デヴィッドが全く予想もしない内容だった・・・・・。
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たぴおか的コメント
オフィシャルサイトに各界著名人のコメントが掲載してあり、中には「オスカー間違いなし」などというコメントも見られる。確かに秀作ではあるが、オスカーの作品賞には今ひとつインパクトに欠けるし、ペネロペが今までにない熱演で作品中のデヴィッド同様に私自身も彼女に夢中になってしまいそうなほど魅力的ではあったが、主演女優賞では先日の『レボリューショナリー・ロード』のケイト・ウィンスレットに軍配が上がるだろう。可能性としては、ベン・キングズレーの助演男優賞はあるかもしれないが。
そうはいうものの、この作品でのペネロペは今までに観た彼女の中でもっとも美しい。特に、後半で髪を短くカットした彼女の愛らしさは特筆すべきだ。加えて、見事な肢体を惜しげもなく披露してくれているのに驚くと同時に、あれほどバストが美しいとは予想外(失礼!)だった。もともと演技力には定評があったわけだから、今やハリウッドにおいてもルックス・実力を兼ね備えたトップ女優としての地位を確立したと言っていいだろう。彼女のファンはもちろん、そうでない人までをも虜にしてしまいそうな彼女の魅力が満載の作品だ。
一方、相手役のベン・キングズレーだが、彼を観ていると非常に複雑な心境に陥ってしまう。なぜなら、「老い」という現実と否応なしに向き合わざるを得ないからだ。人間は誰もが生まれた時から「老い」へ向かっていく。いつ「老い」を認識するかは十人十色であろうが、間違いなく日々老いているのだ。そして、老いの先には人間にとって最大の恐怖である「死」が待っているのだ・・・・・などと野暮で堅苦しいことを考ずに、30歳も年下の女性に夢中になってしまった初老の男の喜悲劇としてもまた非常に興味深い作品だと思う。