評     価  

 
       
File No. 0911  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2009年01月31日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   メナン・ヤポ  
       
上 映 時 間   96分  
       
公開時コピー  
並び替えられた1週間
その謎を解けば、運命は変わる
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   サンドラ・ブロック [as リンダ]
ジュリアン・マクマホン [as ジム]
ニア・ロング [as アニー]
ケイト・ネリガン [as ジョアンヌ]
アンバー・ヴァレッタ [as クレア]
ピーター・ストーメア [as ロス医師]
 
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あ ら す じ    夫ジムと愛する2人の娘に囲まれ、幸せに暮らしていたリンダ。ある木曜日のこと、一泊の出張からジムが戻るはずのその日に、リンダの元へショッキングな知らせがもたらされる。それは、前日の水曜日にジムが自動車事故で亡くなったというものだった。突然の不幸に放心状態となったリンダだったが、その日以来リンダを混乱に陥れるような出来事が次々と起きるのだった。
 翌朝リンダが目を覚ますと、開花のダイニングで死んだはずのジムがいつもと少しも変わらない様子で朝食を摂っていたのだ。昨日の知らせは悪い夢を見ていたに違いないと安心したリンダだったが、その翌日には友人のアニーや母親のジョアンヌを筆頭に、大勢の人が皆喪服に身を包みジムの葬儀のために家に集まっていたのだ。加えて、ロス医師という記憶にない精神科医がリンダのために処方した精神安定剤が転がっていたり、長女の顔には前日まではなかった傷があったり、埋葬の際に現れたクレアと名乗る女性が、昨日リンダと会って会話したと言う、がリンダには全く身に覚えがなかったなど、リンダはますます混乱せざるを得なくなっていく。
 さらにその翌朝には、前日に葬儀を行ったはずのジムがシャワーを浴びており、長女の顔には傷があった形跡などまったくなかった。絶対に何かがおかしい、そう思ったリンダは、画用紙に最近起こった出来事を書き込んで整理してみた結果、驚くべき事実に気がついた。ジムの死を知らされた木曜日を境に、リンダだけが曜日がバラバラにシャッフルされた1週間を送っていたのだ・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    久しぶりに観るサンドラ・ブロックの主演作はサスペンスで、彼女も子供を持つ主婦役が似合う年齢なのかと、ちょっと寂しい思いがした。今まではコミカルな役柄の彼女しかお目にかかったことがなかったのだが、初めて観るコミカルな要素を一切排除した彼女も違和感などまったくなくすんなりと受け入れることができたのは、やはり彼女の演技力の賜と言っていいだろう。そして、彼女の夫ジムを演じる俳優はどこかで見たことがある気がしていたが、調べてみたら『ファンタスティック・フォー』で悪役バン・ドゥームを演じたジュリアン・マクマホンだった。最近は顔には見覚えがあっても、どの作品のどの役柄でお目にかかっているのかが思い出せない、そんなあやふやな自分の記憶力に危惧を覚えずにはいられない。まぁ、そのためにこのサイトを立ち上げたようなものなのだが。
 それはともかく、この手の作品の場合ほんの些細な矛盾が見つかっただけでも、作品全体を台無しにしてしまうリスクがある。その点この作品の場合は、実に緻密に構成された脚本のために不合理な点も見つからず、及第点をつけてしかるべきだと思う。そして、脚本や監督の意図を汲み取って演技で表現する俳優陣たちの好演も相まって、最後まで息の抜けない上質のサスペンスに仕上がっている。最後の最後まで気になったのは、果たしてリンダがジムを助けられるのか否かという点だが、それは観てのお楽しみにしておくべきだろう。