評 価
File No.
0914
製作年 / 公開日
2009年 / 2009年02月07日
製 作 国
日 本
監 督
マイケル・アリアス
上 映 時 間
106分
公開時コピー
ふざけんな、神様
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
長瀬 智也
[as 青山勝人]
福田 麻由子
[as 白石春海]
長塚 圭史
[as 小久保]
大倉 孝二
[as 安達]
和田 聰宏
[as 御子柴]
黄川田 将也
[as 岸谷]
吉村 由美
[as ショップ店員]
土屋 アンナ
[as ホストクラブの客]
薬師丸 ひろ子
[as 春海の母]
田中 a
[as 辺見]
三浦 友和
[as 長谷川]
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あ ら す じ
フリーターの
青山勝人
は、自動車工場をクビになった挙げ句、体調不良で検査を受けた結果脳腫瘍が見つかって、医者からは「もってあと3日、今すぐ命を失ってもおかしくない状態だ」と、即刻入院させられてしまう。そして勝人は、入院先の病院で14歳の少女
白石春海
と出会う。聞けば春海もまた先天性の疾患に加え骨肉腫を併発し、7年もの間病院から出られずに余命1ヶ月を宣告されたと言う。「あんたも天国のドア叩いてんだな」「天国ではみんな海の話をするんだ」という勝人の言葉に、海を一度も見たことがない春海は落ち込む。そこで勝人は、酔った勢いに任せて春海に海を見せるために病院を抜け出すのだった。
2人は病院の前に止めてあった高級車を拝借し、海に向かって走り出す。ところがその車は、K3ホールディングスという大企業のワンマン社長
小久保
が、部下の
辺見
と
安達
に“ある物”を運ばせるために用意した車だった。一方、勝人たちはガソリンスタンドに立ち寄り給油するが、お金を持っていなかった2人は社内を物色したところ、なんと拳銃が見つかった。それを見た店員に強盗と勘違いされた勝人は、成り行きで金を奪ってしまう。さらに、都内に入った2人は原宿で洋服を買い込むが、スタンドで奪った金額ではとうてい払いきれない額だったために、勝人は郵便局で強盗をはたらいてしまう。そして、買い込んだ服を入れようと車のトランクを開いた2人は、そこに何千万という大金が隠されているのを見つけてしまう。
警察から強盗と春海誘拐の容疑で指名手配されてしまった勝人は、同時に車の持ち主である小久保からも命を狙われる羽目に陥ってしまう。病状が確実に悪化し、頻繁に頭痛が襲って意識を失ってしまう勝人。勝人のために薬局で店主に銃を突きつけてまで薬を手に入れようとする春海。2人は無事海までたどり着くことができるのだろうか・・・・・?
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たぴおか的コメント
ジャニーズの中では数少ない演技達者だと私が勝手に思う、TOKIOの長瀬智也主演作。共演は16歳の成海璃子、15歳の志田未来に次ぐティーン女優だとこれまた私が勝手に思う福田麻由子。勝手気ままな勝人に扮する長瀬と、自分の死を半ば諦めをもって受け入れたどこか子供らしくない冷めた感じのする春海を演じる福田が、共に持ち味を充分に生かして好演している。勝人と春海の2人が共に末期癌を患っていて、その2人が海を見に行くロードムービーだとは思っていたが、拝借した車がマセラッティ!(一度でいいから乗ってみたい)で、しかもあんなに危ない持ち主の車だったとは・・・・・おかげで、警察と車の持ち主双方から追われるというスリルを楽しめる。
この作品を観た個人的な感想を一言で言い表すならば、「緊張と緩和のハーモニー」だろう。警察から追われる緊張、病に冒される緊張、そして、長塚圭史扮する実に危険極まりない大会社社長の小久保に追われる緊張。特に、長塚圭史はこのところ『容疑者Xの献身』といい『GOTH』といいこの作品といい、見た目通りのアブナイ役柄が実にハマっていて、俳優というよりも「怪優」という言葉がピッタリだ。それに対して、高級ホテルのスイートルームでの一夜や、遊園地でのひとときが実に上手くかみ合わせてあり、そこら辺のバランスが非常に心地よい。三浦友和扮する刑事の長谷川が、今時のティーンの娘を持ちその言動を理解できずに見当違いの対応をしてますます嫌われるというダメ親父の縮図のようで笑える。