評 価
File No.
0928
製作年 / 公開日
2009年 / 2009年02月28日
製 作 国
日 本
監 督
中井 庸友
上 映 時 間
121分
公開時コピー
絵馬に返事が来ました。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
玉山 鉄二
[as 友寄明青]
マイコ
[as 幸]
勝地 涼
[as 新垣渡]
尚玄
[as 照屋俊一]
瀬名波 孝子
[as 玉城ミツ]
宮川 大輔
[as 比嘉辰夫]
ほんこん
[as 宜保秀雄]
伊藤 ゆみ
[as 新垣梨香]
白石 美帆
[as 新垣成子]
高岡 早紀
[as 友寄美春]
沢村 一樹
[as 高木吉雄]
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あ ら す じ
沖縄の与那喜島で雑貨店を営む
友寄明青
。両親がいない明青の親代わりの“おばあ”こと
ミツ
の世話になりながら、愛犬のカフーとのんびりと過ごす明青の周囲には、何事も起きない、いつも変わらない時間が流れていた。そんなある日、明青に一通の手紙が届いていた。封を切ると、明青が「嫁にこないか。幸せにします」と書いて神社に奉納した絵馬を見た
幸
という女性からのその手紙には、自分を明青の嫁にして欲しいというあまりに唐突なお願いがしたためられていたのだ。
明青は手紙の女性がいつ訪れるのか気になる一方で、たちの悪い悪戯だろうと半分諦めかけていたある日、海岸でその女性・幸と偶然に出くわした。そして、その日から幸は明青の家で寝泊まりし、昼間は店を手伝って過ごすことになった。明青を尋ねてきて幸の存在に驚く弟分の
渡
にも、手紙のことは話せずに夏の間だけの観光だろうと言葉を濁す明青だった。
狭い島のこと、幸のことは瞬く間に知れ渡り、店には彼女目当てで大勢の客が押し寄せるようになった。そんな島での暮らしを幸は気に入った様子で、“おばあ”からも料理を教わったりと、本当に明青の嫁のような毎日を送っていた。明青は手紙に書いたことが本当なのか気にかかって仕方なく、思い切って幸に尋ねたい気持ちの反面、それが原因で幸が出て行ってしまうのが怖くて、幸の真意を知らないままに日々は流れていった。
明青の同級生で、島を出て行った
照屋俊一
が何年かぶりで島に戻ってきた。彼はリゾート開発会社の営業の職に就いており、上司の
高木吉雄
と共に与那喜島にリゾート施設を誘致するために戻ってきたのだった。しかし、明青が俊一の提案には頑なに反対したため、高木は明青に結婚相手を紹介して懐柔しようと考える。ところが、その話聞いた渡が、幸を高木が送り込んだ女性と勘違いして明青に告げてしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
カフーとは、「幸せ」とか「吉報」を意味する方言。「カフーは寝て待て(本当は「果報は寝て待て」)」を地でいくような明青の生き方には正直共感できず、そんな何もしない、現状を変える努力を放棄した明青に幸せが向こうからやってくるなどとあまりに都合のいい話には正直反感を覚えなくもない。だが、幸が訪れてからの明青の言動には非常に説得力があり、おそらくは私が明青の立場でも同じ行動をしただろうと思われるようなシーンが随所に見られた。
正直言うと、この作品は直前まで観るかどうかを迷っていた。主演の玉山鉄二はともかく、昨年の『山のあなた 徳市の恋』でヒロインを演じたマイコがどうも苦手なのだ美人とはちょっと違う気がするし、可愛いとも思えない。背は高いし細過ぎる。早い話が、私があまり好まない典型的なモデル体型の女優なのだ。結論から言うと、最初に彼女を観た作品が悪かったのだが。この作品では人形のようだった前作と違い、より素顔に近い喜怒哀楽が豊かな彼女が観られたのは収穫だった。