評 価
File No.
0935
製作年 / 公開日
2008年 / 2009年03月07日
製 作 国
日 本
監 督
操上 和美
上 映 時 間
87分
公開時コピー
たかが、運命 されど、男と女
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
永瀬 正敏
[as 男]
宮沢 りえ
[as 女]
役所 広司
[as 依頼人]
天海 祐希
[as 女店主]
水野 絵梨奈
SAYAKA
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あ ら す じ
コンクリートに囲まれた暗い一室で、
男
は窓辺の三脚にセットされたビデオカメラを覗き込む。カメラは運河を隔てた向かいの家にいるひとりの
女
を映し出す。ふと目覚まし時計が鳴り、男はビデオカメラに新しいテープをセットし、机の上にはまた1本録画済みのカセットが山積みとなる。
男は24時間休むことなく女を撮り続けていた。だから、女が毎朝卵をきっちり12分30秒茹でてそれを食べることも知っていた。女が食べる姿をアップで眺め、男は性的興奮を覚える。そして、家を出る女の後を追う。やがて男は、被写体と撮影者という一線を越え、熱病に冒されたかのように夢中でシャッターを切り、女の姿をカメラに収める。
男は紙袋に詰めた何十本ものテープを
依頼者
に渡し、報酬を受け取った。依頼者に女の正体やなぜビデオで撮影するかを尋ねるが、依頼者は詮索されるのを嫌い、ただ撮影を続けるよう男に釘を刺す。
ある朝、喫茶店で新聞を読む男の目の前に、気がつくと女が座っていた。そして、初めて会話を交わす。決して交わってはならない相手との接触をきっかけに、2人の運命は避けられない結末へと交差していく・・・・・。
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たぴおか的コメント
公開が始まって最初の水曜日にもかかわらず、銀座テアトルシネマは4割程度の入り。かつて、水曜日は1,000円均一になるテアトル系の劇場で、かつて公開最初の水曜日にこれほど空いていた記憶はない。そして、仕事帰りの疲れた身にはひじょ〜にツラい作品だった。上映が始まって、延々と台詞の無いシーンが続き、天海祐希が初めての台詞を吐くまでに10分〜15分。すでにこの時私は意識が遠のきかけていた。
キャスティングも永瀬正敏に宮沢りえとは、私にとってはサイアクと言っていい。永瀬にしてもオダギリジョーにしても、長髪がカッコいいとでも思っているのか知らないが、私に言わせれば全然似合ってなくて単にウザいだけ。特に永瀬の場合、ただでさえダルな顔つきが、あのロン毛のためにより一層退廃的な印象を強めている。一方の宮沢りえは顔が頻繁にドアップになるのだが、その肌はお世辞にも綺麗とは言えず、「40代も後半の女性が不摂生を重ねた末にたどり着いた肌」とでも言うべきだろうか。口元だけを見ていたら、どう見ても50歳近くのオバサンで、とても実年齢の35歳には思えない。女優たる者肌の手入れは人一倍気を配るべきなのに、あれでは演技云々以前の問題で興ざめも甚だしい。オフィシャルサイトには「エロティシズムの香りに満ちたドラマ」などとあるが、宮沢りえからはエロティシズムの片鱗すら感じることはできません、私には。中谷美紀あたりが演じたならば、ぐっと印象も良くなったのではないかと思うのだが・・・・・。とにかく、あの空席の状況がすべてを物語っており、役所広司や天海祐希らをあんな端役で使うにはあまりに「無駄遣い」に過ぎる作品だった。