評     価  

 
       
File No. 0936  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年03月13日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジェームズ・ウォン  
       
上 映 時 間   87分  
       
公開時コピー   伝説は、現実のものとなる。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ジャスティン・チャットウィン [as 孫悟空]
エミー・ロッサム [as ブルマ]
ジェームズ・マースターズ [as ピッコロ大魔王]
ジェイミー・チャン [as チチ]
田村 英里子 [as マイ]
パク・ジュンヒョン [as ヤムチャ]
チョウ・ユンファ [as 亀仙人]
 
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あ ら す じ    祖父の孫悟飯と2人で暮らす少年孫悟空は、ある夜大学の友人チチに誘われパーティに出かけるが、なぜか胸騒ぎがして戻ってみると、家は破壊されており悟飯は虫の息だった。そして悟空は、息も絶え絶えの悟飯から、自分を襲ったのは2000年前の封印から復活したピッコロ大魔王であり、彼の野望を阻止するには世界中に散らばった7個のドラゴンボールをすべて集めること、そのために亀仙人を頼るようにと言い渡される。
 悟空の手には誕生祝いに悟飯からもらった1個のドラゴンボールがあったが、それを狙って現れたのは、レーダーを頼りにドラゴンボールを探すブルマだった。彼女もまた自ら持っていたドラゴンボールを何者かに奪われ、それを取り返すために旅をしていた。目的の一致をみた悟空とブルマは手を組んでドラゴンボールを探すこととなり、早速亀仙人を探しに向かった。
 亀仙人と合流した悟空とブルマは、本格的にドラゴンボール探しの旅に出る。そして、道中で彼らから金をくすねようとした盗賊のヤムチャをも仲間に加えた一行は、さらに武術大会に出場のために腕を磨いていたチチに遭遇する。ところが、あろうことかそのチチがドラゴンボールを盗んで逃走を図る。彼女は本物のチチではなく、ピッコロ大魔王の部下マイだったのだ。一行はピッコロ大魔王の野望を阻止するために、ドラゴンボールを使う場であるドラゴンテンプルを目指すのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    鳥山明といえば『ドラゴンボール』ではなく『Dr.スランプ アラレちゃん』が思い浮かぶ世代の私にとっては、特にドラゴンボールに対する思い入れもないために先入観なく見ることができるのだろうな。オリジナルの世界観を知らなければ特に怒りを覚えるようなこともなく、そこそこ退屈しない作品にはなっていると思う。とは言え、それは映画としての作品の評価とはあくまで別物で、映画として評価するならばやはり手放しで褒めることはできないというのが正直なところだ。ちなみに、ファンでない私の曖昧な記憶によると、孫悟飯は悟空の祖父じゃなくて息子じゃなかったかな・・・・・?
 まずは、キャラクター設定があまりにテキトーで、ブルマやヤムチャのキャラクターが完全に死んでいる。あれじゃ、「悟空とその他の人々」でしかない。ストーリーも今ひとつ盛り上がりに欠けるし、肝心のアクションも物足りない。こう書くといい所は全くないように誤解を受けるかも知れないが、チョウ・ユンファのおちゃらけぶりは良かったし、マイを演じた田村英里子(クレジットでは“ERIKO”)の悪役ぶりも見事だった。そして、彼女の出演は前もって知っていたが、もう一人の日本人・関めぐみが出演していることは知らなかったため、嬉しい不意打ちを食らった感があった。
 そして何よりも、チチ役のジェイミー・チャンの可愛さは最大の収穫(笑)。というか、それが最大の収穫となってしまう点に、この作品の弱さが露呈していると言える。重ねて言うが、オリジナルのコミックやアニメのファンは、その度合いが熱烈であればあるほど、この作品を観て気分を害する恐れが多分にあるので、できれば観ない方がいいだろうし、どうしても観たいのならばくれぐれもオリジナルとは別物と言い聞かせて観るべきだ。