評     価  

 
       
File No. 0938  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年03月14日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   AMIY MORI  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー   “さよなら”なら、ちゃんと言ってよ  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   戸田 恵梨香 [as 柏木菜月]
加藤 和樹 [as 舟曳颯太]
若葉 竜也 [as 柏木大輝]
吹越 満 [as 柏木浩一]
熊谷 真実 [as 舟曳弥生]
キムラ 緑子
鏡 リュウジ
 
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あ ら す じ    北海道。父・柏木浩一が経営するプラネタリウムで、星座の話に聞き入る菜月と弟の大輝、それに幼なじみの颯太の3人。大の仲良しの3人だったが、子供ながらに菜月と結婚を約束した颯太はカナダへ引っ越してしまい、やがて連絡も途絶えてしまう。父・浩一の死がきっかけで大輝の精神障害は進み、今は施設で暮らしを余儀なくされていた。そして、そんな大輝の面倒を見るのが菜月の日課となっており、その荷の重さに菜月は心から笑うことを忘れてしまっていた。
 そんな菜月の元へ、何の連絡もなく唐突に4年前に帰国して今は東京の大学に通っているという颯太が現れる。しかし、菜月は今さら自分の前に突然現れた颯太の意図が理解できず、素直に受け入れる事ができなく逆に迷惑に感じてしまう。だが、颯太は菜月と大輝を共に強引に外へ連れ出し、2人の姿をビデオカメラに撮っていく。菜月はそんな颯太に困惑しながらも、次第に頑なだった心は解きほぐされ、子供の頃のように颯太にどんどん惹かれていき、以前のような明るい笑顔を取り戻していく。しかし、颯太には菜月には知られたくないある重大な秘密があった。
 颯太は脳腫瘍を患って3年前に手術で除去したのだが、それが再発していたのだ。颯太は自分が長くは生きられないと覚悟をしたために、残された時間で菜月に会うために町に戻ってきたのだった。しかし、彼の病魔は菜月との最後の時間すらも奪おうとしていた。治療のために東京の病院へ戻らなければならない颯太は、理由も告げずに東京へ戻らなければならないと菜月に言う。そして、ショックを受ける菜月に対して、今までは3人で会っていたが、一度だけ2人きりでデートしようと提案した。けれども、デート当日に待ち合わせ場所で菜月はひたすら颯太を待っていたが、結局颯太が現れることはなかった。病状が悪化して倒れた颯太は、病院に担ぎ込まれていたのだった。
 菜月は颯太に電話やメールを送るが、颯太から返事が来ることはなかった。居ても立ってもいられない菜月は、颯太の部屋を訪れて、そこに残されていた薬から颯太が何らかの病気であることに感づいてしまう。そして、颯太の母親弥生から、颯太が脳に腫瘍を抱えていながら手術を拒んでいること、このままでは長くても余命が1年であることを知らされる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    戸田恵梨香の可愛さに期待を抱いて観に行った作品。そして、期待通りの可愛さに、『キミ、犯人じゃないよね?』の要潤のように「ヤバイ、完全に持って行かれたぁ」とまぁ、予想通りの結果になったわけだ。そもそも彼女、『デスノート』で初めて見た時には特に印象にも残らず、言い方は悪いが「一山ナンボ」の女優たちのうちの一人に過ぎなかった。その彼女が初めて可愛く見えたのが、映画『Presents うに煎餅』のチラシを見た時だとハッキリ覚えている。そして、昨年の『闘茶』の初日舞台挨拶で実物を見て、その時既に「完全に持って行かれて」いたのだ。
 冗談はともかくとして(彼女が可愛いというのは冗談などではないが)、この手のストレートな恋愛ものは久しぶりに観た気がする。ストーリーも悪戯に技巧を凝らすようなことなく単純明快なだけに、その分戸田扮する菜月と加藤扮する颯太の気持ちが伝わってくる。そして、可愛いだけじゃなくて戸田恵梨香の演技の上手さが素晴らしい。対する加藤和樹は、彼女と釣り合いがとれるようにも少し演技を勉強してもらいたい。どうやらコミックが原作らしいので、ストーリー云々という野暮は言わないでおこう。とにかく、戸田恵梨香の魅力が全編に溢れていて、個人的には作品自体の評価などそっちのけで充分に満足できる作品だった。