評 価
File No.
0950
製作年 / 公開日
2009年 / 2009年03月28日
製 作 国
アメリカ
監 督
ザック・スナイダー
上 映 時 間
163分
公開時コピー
知ってはならない、真実がある
。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
マリン・アッカーマン
[as ローリー・ジュスペクツィク
(シルク・スペクター)
]
ビリー・クラダップ
[as ジョン・オスターマン
(Dr.マンハッタン)
]
マシュー・グード
[as エイドリアン・ヴェイト
(オジマンディアス)
]
カーラ・グギーノ
[as サリー・ジュピター
(初代シルク・スペクター)
]
ジャッキー・アール・ヘイリー
[as ウォルター・コバックス
(ロールシャッハ)
]
ジェフリー・ディーン・モーガン
[as エドワード・ブレイク
(コメディアン)
]
パトリック・ウィルソン
[as ダン・ドライバーグ
(ナイトオウル)
]
スティーヴン・マクハティ
[as ホリス・メイソン
(初代ナイトオウル)
]
マット・フルーワー
[as エドワード・ジャコビ
(モーロック)
]
ローラ・メネル
[as ジェイニー・スレイター]
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あ ら す じ
かつて、世界で起きた数々の事件の裏舞台で歴史を監視していた“ウォッチメン”と呼ばれる集団が存在した。彼らは国家権力以外の自警行為を禁じるキーン条例の制定によって、ある者は姿を消し、ある者は密かに即時の活動を続けていた。1985年、5期目を迎えたニクソン大統領の下、アメリカとソ連との間の冷戦は一触即発状態にあり、核戦争の抑止力となっていたのは“ウォッチメン”のひとり
Dr.マンハッタン
だった。そんな状況下で、ニューヨークの高層マンションの一室から一人の男が転落死した。
彼の名は
エドワード・ブレイク
、かつての“ウォッチメン”の一人であり、その死体のそばには彼のトレードマークであるスマイルバッジが血に染まって落ちていた。そして、その現場に現れたのは、トレンチコートにフェドーラ帽を目深にかぶり、その顔を覆ったマスクは絶えず模様が変化する謎の男。その男、通称
ロールシャッハ
もまた“ウォッチメン”のメンバーで、彼は独自の捜査を開始した。ところが、彼が調べれば調べるほど、かつてのヒーローたちが消されていく。一体誰が何の目的で“ウォッチメン”たちを狙うのか?単にヒーロー狩りとも思われた事件の裏には、想像を絶する巨大な陰謀が隠されていたのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
いや〜、上映時間が2時間40分と長いうえに結構グロいシーンもあって、積極的に好きとは言えないし、まして誰かにお勧めすることなどはできない作品だった。そもそも“ウォッチメン”と呼ばれる集団が何者なのかがハッキリしない。単なる自警団レベルの集まりなのか、それとも公に認められた正義を監視する組織なのか。また、メンバーはそれぞれ『X-MEN』のように特殊能力をもっているのか、それとも普通の人たちなのか。ウォッチメンの一人が殺されたことから物語は始まるが、メンバーの一人が殺されることがそれほどウォッチメンにとって重大な問題なのか。結局、それらの謎はラストまで残されたままだった。そして極めつけは、オールヌードの青ハゲ・Dr.マンハッタンで、彼を最初に見た時は正直「???」。神なのか人間なのか、そして実在しているのか、全く得体の知れない存在だった。「誰がウォッチメンを監視するのか」などというコピーがあるが、そもそもあんな薄気味悪い人間離れした青ハゲを監視できる人間がいるとはとても思えない(笑)。
映像の斬新さには目を見張るものがあり、それが1985年という時代設定と相俟って、奇妙なレトロ感覚を生み出している。奇しくも、昼間に『フロスト×ニクソン』を観た同じ日に、再びニクソンが絡む作品を観ることになろうとは夢にも思わなかったが。個性的なウォッチメンの面々の中で、言うことがいちいち哲学的で理屈っぽいDr.マンハッタンには反感を覚えずにいられない。特にラストでは、「歪んだ正義」が「真の正義」に取って代わる事すら小難しい理屈をこねて正当化するだけならまだしも、あくまで「真の正義」を貫こうとしたロールシャッハを消滅させてしまうとは・・・・・米ソ間の核戦争の回避が最大の正義だとでもいうのだろうか。あれじゃ、何のカタルシスもあったもんじゃない。
それにしても、これだけの大作でありながら、認知できた俳優が『オペラ座の怪人』『リトル・チルドレン』『いつか眠りにつく前に』、そしてつい最近『パッセンジャーズ』でもお目にかかったパトリック・ウィルソン一人とは、あまりに地味すぎるのではないだろうか。