評 価
File No.
0951
製作年 / 公開日
2008年 / 2009年03月27日
製 作 国
アメリカ
監 督
デヴィッド・フランケル
上 映 時 間
118分
公開時コピー
キミも、ちゃんと幸せでしたか。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
オーウェン・ウィルソン
[as ジョン・グローガン]
ジェニファー・アニストン
[as ジェニー・グローガン]
エリック・デイン
[as セバスチャン・タンニー]
アラン・アーキン
[as アーニー・クライン]
キャスリーン・ターナー
[as ミス・コーンブラッド]
ネイサン・ギャンブル
ヘイリー・ハドソン
クラーク・ピータース
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あ ら す じ
新聞記者の
ジョン・グローガン
とコラムニストの
ジェニー
は、冬のミシガンで雪の降る日に結婚した。そして、2人は暖かなフロリダに家を買って移り住み、ジョンは地方新聞社に再就職した。もちろん、子供が欲しいと思ってはいたが、2人にはまだ親になる心の準備ができておらず、そんな話を聞いたジョンの同僚の
セバスチャン
は、予行演習に犬を飼えばどうかと勧めた。ジョンは、セバスチャンの言葉に従い、ジェニーの誕生日にサプライズで子犬をプレゼントしようと考えた。
ジェニーが数匹のラブラドール・レトリーバーの子犬の中から選んだマーリーは、実はとんでもないおバカな犬だった。雷に怯えて吠えまくる、家のあちこちに所構わず噛みつき、家具は噛みちぎる、挙げ句に何でもかんでも食べてしまう。ちゃんと躾をしようと訓練学校に入れても、教官には匙を投げられてしまう始末だった。
そんなマーリーに散々な目に遭わされながらも、一方では初めて妊娠したジェニーが流産した時、何も言わずに黙って寄り添いいやしてくれたのもまたマーリーだった。やがて2人についに子供が生まれるが、マーリーは子供にとってもなくてはらならい家族の一員だった。家族にはどんどん思い出が増えていくが、そこには必ずマーリーの存在があった。そして、いかにマーリーがかけがえのない家族だったかを思い知らされる時が、やがて訪れる・・・・・。
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たぴおか的コメント
動物が登場する作品にはハズレが少ないのだが、その中でもこの作品は特に出来が良いようだ。犬好きや犬を一度でも飼ったことがあるならもちろん、犬嫌いの猫派が観ても満足できるのではないだろうか。マーリーのおバカさに笑わせられながらも、ラストでは胸にグッとこみあげるものがある、老若男女を問わずに楽しめる作品だ。
主演のオーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストンの自然な演技が気持ちよく、特にジェニファーが最初の子供を流産した時に、マーリーがそっと寄り添うシーンは最も気に入っている。ああいう時は、下手に言葉で慰めるよりも何も言わずにそばにいてくれるマーリーのような存在の方がずっと心が癒されるものだ。ただ、犬に限らず動物を飼うと必ず直面しなければならないのが、彼らの死に目に立ち会わなければならないこと。そして、その時に自分がどれだけその動物に支えられてきたか、どれだけ癒されていたかを知ると同時に、果たして動物が自分に与えてくれたのと同じだけ動物に与えることができたかを振り返ることになる。「キミもちゃんと幸せでしたか?」と。犬は人間の一番の友達と言われるが、その言葉を実証して見せてくれる作品だ。