評     価  

 
       
File No. 0963  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2009年04月18日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ジョン・ムーア  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   愛を奪われた男の
冷たい怒りが燃え上がる
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   マーク・ウォールバーグ [as マックス・ペイン]
ミラ・クニス [as モナ・サックス]
ボー・ブリッジス [as B・B・ヘンズリー]
クリス・ブリッジス [as ジム・ブラヴーラ]
オルガ・キュリレンコ [as ナターシャ]
アマウリー・ノラスコ [as ジャック・ルピノ]
クリス・オドネル [as ジェイソン・コルヴィン]
 
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あ ら す じ    ニューヨーク市警の警官マックス・ペインは、自宅に押し入った3人の暴漢に愛妻のミシェルと幼い娘を殺されてしまい、犯人のうち2名はその場で射殺したが1人を取り逃がしてしまった。犯人に対する醒めやらぬ怒りを持ち続けるマックスは、未解決事件班に籍を置きながら今なお取り逃がした犯人を追っていた。
 ある日マックスは、手がかりを求めて訪れたクラブでナターシャという美女と出会う。しかし、アパートで彼を誘惑しようとしたナターシャに怒りを覚えて追い払った翌日、彼女は無残な他殺体となって発見される。ミシェル殺しを担当していたかつての相棒アレックスから、マックスは自分がナターシャ殺しの容疑者と睨まれていることを知らされるが、追ってアレックスからナターシャ殺しがミシェル殺しに関係があると留守電にメッセージが入る。しかし、そのアレックスもまたマックスに会う前に何者かに殺害されてしまう。
 孤立無援の状態に陥ったマックスだったが、彼を妹殺しの犯人と思い込んでいたナターシャの姉・モナ・サックスの賛同を得て、次々と手がかりを消される中、徐々に真相に近付いていく。そして、ミシェルの勤務先だった大手製薬会社エシール社がミシェルの死に深く関わっていることを知るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    マーク・ウォールバーグとオルガ・キュリレンコに期待して観たのだが・・・・・何とも残念な作品だった。なんと言っても、『007 慰めの報酬』でボンド・ガールに選ばれたほどのオルガ・キュリレンコが、あんなに早い段階で殺されてお役ご免になってしまうとは、完全に予想外・・・・・というより完全に許容範囲外。おかげで序盤早々にして興味が半減してしまった。幸い、彼女の姉・モナを演じたミラ・クニスが代わりにヒロインを演じてくれていたが。また、主役のマーク・ウォールバーグのイメージに反して作品全体のトーンが暗く雰囲気が非常に重苦しいため、『ザ・シューター 極大射程』のような雰囲気を期待していた私にとっては当てが外れた感が強い。
 真犯人が実は意外な人物だった、というのがこの作品のひとつの売りなのだろうが、かなり早い段階で真犯人の見当が付いてしまうのもツライところだ。また、ミシェルが殺された原因となるドラッグを服用した人間は、ことごとくワルキューレの幻覚を見るのだが、最初はそれが幻覚ということがわからずに、人間が死神に連れ去られるようなオカルト作品で、マックスの敵は人間ではなく死神なのか?などという錯覚を覚えてしまう。また、ラストでマックスがモナに「エシール社が高騰」という見出しの新聞記事を見せられ頷くシーンがあったのだが、その意味がいまひとつ理解できなかったのが悔しい。