評 価
File No.
0968
製作年 / 公開日
2007年 / 2009年04月25日
製 作 国
セルビア / フランス
監 督
エミール・クストリッツア
上 映 時 間
127分
公開時コピー
み〜んな、しあわせ めでたし、めでたし。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ウロシュ・ミルヴァノヴィッチ
[as ツァーネ]
マリヤ・ペトロニイェヴィッチ
[as ヤスナ]
リリャナ・ブラゴイェヴィッチ
[as ボサ]
ストリボール・クストリッツァ
[as トプズ]
ミキ・マノイロヴィッチ
[as バヨ]
アレクサンダル・ベルチェク
[as ジヴォイン]
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あ ら す じ
祖父の
ジヴォイン
と山間の小さな村で暮らす少年
ツァーネ
。村でたったひとつの学校は閉鎖になり、自分が死んだ後のことが気がかりなジヴォインは、3つの約束を課してツァーネを街に向かわせることにした。
3つの約束とは、牛のツヴェトカを売って聖ニコラスのイコンを買うこと、お土産を買うこと、そして最後の約束はなんと花嫁を連れて帰ることだった。そして、町にたどり着いたツァーネは、目の前を自転車で通り過ぎた美しい女性
ヤスナ
に一目惚れし、早速彼女を追ってストーカーよろしく家や学校へとつきまとうことになった。
ところが、ヤスナに目を付けていた人物がツァーネの他にもいた。それは、地元の新興マフィアのボス
バヨ
で、彼女を借金の形に自分が経営するストリップ・バーで働かせようとしていたのだ。そして、ついにヤスナがバヨに奪われてしまった。ツァーネは祖父同士が親友であったことで仲間になった
トプズ
らの力を借りてヤスナを救い出す。
聖ニコラスのイコンも手に入れ、約束通り村へヤスナを連れ帰ったツァーネだったが、彼らの後を追ってバヨとその手下が村へ襲いかかってくる・・・・・。
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たぴおか的コメント
セルビアの映画を観るのは生まれて初めてだったが、ある程度予想していた通りハリウッドや日本ではもはやお目にかかれることのない、非常にベタなドタバタコメディだった。そして、この手の作品のお約束として、コピーにもある通り型にはまりきったハッピーエンドだ。その辺りに古臭さをを感じてしまうのはやむを得ないことだろう。
少年とちょっと年上の少女のロマンスがメインなのだが、その割には女性の裸は登場するし、牛だけならまだしもいくら悪人とはいえ人間をも牛と同じやり方で去勢してしまうなど、何でもありのごった煮的な盛り込み方には正直お腹いっぱいになってしまう。そんな中強く印象に残っているのが、ヤスナを演じたマリヤ・ペトロニイェヴィッチ(名前、長いよ)の美しさだ。なんでも偶然にスタッフに写真を撮られ、それを見たクストリッツァ監督によってヤスナ役に大抜擢されたらしいが、それもんなエピソードにも頷けてしまうほどの魅力的な女性だ。
ツァーネの祖父ジヴォインが何者かは分からないが、家に仕掛けられたあの奇妙なメカの数々は非常に面白い。家の周りはブービートラップだらけで、知らない者は迂闊に近付くことができないほどあちこちに落とし穴が仕掛けられていて・・・・・そういえば、棺桶に乗って斜面を滑り降りたバヨも、このトラップに飲み込まれてしまうのだが、その後一体どうなってしまったのだろうか?(笑)。