評 価
File No.
0969
製作年 / 公開日
2008年 / 2009年04月25日
製 作 国
日 本
監 督
マックス・マニックス
上 映 時 間
111分
公開時コピー
逃げる二人に、東京が牙をむく。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
椎名 桔平
[as ジョン・レイン]
長谷川 京子
[as 川村みどり]
ゲイリー・オールドマン
[as ウィリアム・ホルツァー]
柄本 明
[as タツ]
ダーク・ハンター
[as トーマス・ペリマン]
清水 美沙
[as 優子]
中原 丈雄
[as 川村安弘]
若松 武史
[as ベニー渡辺]
小木 茂光
[as 長田]
浜田 晃
[as 山本]
平山 祐介
[as アセット]
坂東 工
[as 健]
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あ ら す じ
日系アメリカ人の、その筋では有名な暗殺者
ジョン・レイン
が、仕事の依頼を受けて東京に訪れていた。彼が依頼された仕事とは、国土交通省の要人を自然死に見せかけて殺すことだった。しかし、そんな彼を追ってCIAの
ウィリアム・ホルツァー
らが監視の目を光らせていた。
2人目までは難なく片付けたレインだったが、3人目のターゲットである
川村安弘
を殺害する際に、完璧なまでの彼の仕事に狂いが生じた。川村がマスコミにリークしようとした情報が記録されたメモリスティックを奪うはずだったのだが、川村はなぜかメモリスティックを持っていなかったのだ。レインは川村が事前に誰かにスティックを託したと考え、彼の自宅を訪れた。
ところが、彼の目の前で川村の娘は侵入してきた何者かに殺されてしまう。そこで、レインはもう1人の娘である
川村みどり
を探し当て、彼女を狙ってくる正体の知れない敵やCIAから彼女を守る逃避行は始まった。
都内に存在する何万という監視カメラを通じて2人を追うCIAの監視の目をかいくぐりながら、メモリスティックを追い求めるレインは、やがて思いもよらない真実と遭遇することになる・・・・・。
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たぴおか的コメント
結構楽しみにしていた作品だったが、ハリウッドのクライム・アクションと比較してしまうとその稚拙さは明白で、こういうジャンルにおいては邦画はまだまだ及ばないと痛感させられてしまう。とにかく、2人が追われているにもかかわらず、スクリーンからは緊迫感が一切感じられないのは致命的。どうやら、追われる者の緊迫感よりもレインとみどりの間に特殊な感情が生まれたことをメインに描きたかったようなのだが・・・・・。
椎名桔平の演技にケチを付けるつもりはないが、ただどう観てもアメリカ人と日本人とのハーフには思えない。また、英語もとりたてて上手いとも思えない。これが例えば商社に勤務するビジネスマンという役柄であれば充分なのだろうが、ニューヨークで育った者が話すネイティブ・イングリッシュという設定には通用しないだろう。これは椎名桔平が悪いのではなく、明らかなキャスティングのミスだ。そして、主役のキャスティングに失敗した作品が成功するはずがない。
また、レインを追うゲイリー・オールドマン扮するCIAだが、たかだか国交省の不祥事が記録されたデータに、これほどまでに血眼になるというのも不自然。これが例えばかつてのロッキード事件のように、現職の内閣総理大臣に関わる規模の汚職事件ならまだしも、「国交省の要人(その要人がどれほどの要職に就く者かも不明)」程度では、日本に対する影響力が強くなるという設定も極めて怪しいものだ。