評     価  

 
       
File No. 0986  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年05月16日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   バー・スティアーズ  
       
上 映 時 間   102分  
       
公開時コピー   37歳から、ある日突然17歳に!
人生2度目のハイスクール・ライフが、彼にくれたものとは
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ザック・エフロン [as マイク・オドネル(17歳)]
レスリー・マン [as スカーレット・オドネル]
トーマス・レノン [as ネッド・ゴールド]
ミシェル・トラクテンバーグ [as マギー・オドネル]
スターリング・ナイト [as アレックス・オドネル]
メロラ・ハーディン [as ジェーン校長]
マシュー・ペリー [as マイク・オドネル(37歳)]
 
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あ ら す じ    1989年。ハイスクールのバスケ部のスター選手マイク・オドネルは、有名大学のスカウトが観戦する試合に臨んでいた。ところが、恋人のスカーレットの様子がいつもと違い、彼女を問い糾したところ妊娠していることを打ち明けた。マイクは試合もバスケも捨てて、スカーレットと人生を共にすることを決意した。
 それから20年が経過した今のマイクは、会社では出世から見放され、スカーレットとの結婚生活は破綻し、娘のマギーと息子アレックスからも完全に愛想を尽かされている有様だった。家族とは別居し親友ネッドの家で暮らすマイクは、ある日母校を訪れ、かつての自分の写真が飾られているのを見ながら過去の栄光に浸っていた時、不思議な老人に問いかけられる。高校時代に戻りたいか、と。そして、その老人と再び会ったとき、橋から川へ身投げした老人に引きずられるように、彼も橋の上から川へと転落してしまう。
 ネッドの家に戻ったマイクは、自分の姿を鏡で見て驚いた。17歳の頃の自分に戻っていたのだ。彼を見て泥棒と勘違いしたネッドにやっとの事で事情を納得させたマイクは、ネッドに父親役を演じさせて、かつての母校へ転入することを決意した。そして、初めてアレックスがバスケ部でいじめに遭っていること、彼をいじめている張本人がマギーの恋人であることを知り、今までいかに子供たちに無関心であったかにショックを受けた。アレックスにバスケを教え、マギーと恋人を別れさせると共に、スカーレットとの関係を修復するため、17歳の体に37歳の中身を持つマイクの奮闘が始まった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    決してつまらなくはないが、かと言って目新しさも感じられず、日本で言えば山ピーや亀梨を主役にしたアイドル作品、そのハリウッド版と言っても過言ではない。観客層に女子高生が目立ったのはその現れだろう。謎の老人が主人公のマイクにタラレバの人生を経験させる、そんな始まりは『天使のくれた時間』その他の作品で経験済みだが、この作品にはパラレル・ワールドや時間軸を遡ることがなく、現在の現実の世界において姿形だけが17歳に戻ってしまう点だ。そして、堂々と自分の妻や子供の目の前に現れて騒動を巻き起こすのだが、いくら何でも妻には正体を気づかれそうなものなのだが・・・・・その辺りのリアリティを追求するべき作品ではないようだ。
 私はザックが主演した『ハイスクール・ミュージカル』を観ていないのだが、確かあの作品もバスケットを題材にしていたはずで、今回の作品でもバスケットとは、ザックは相当バスケには自信があるようだ。そして、それが事実であることを見せつけるような、見事な技術を披露してくれている。こういう作品で野暮なことを言いたくはないが、主役がザックなのだから女の子にモテて当たり前、と言わんばかりの作り方には正直反感を覚える。モテない男のひがみだと思われるならば勝手にそう思ってくれ、確かに私はモテないし、ひがんでるのも事実だし(笑)。
 それはともかくとして、全体的に粗さが目立つ作品で、特にラストのハッピーエンドへの結びつけ方にはかなり無理がある気がする。なぜ、あれでスカーレットが考えを改めたの?という疑問が残る作品だった。