評     価  

 
       
File No. 0990  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年05月23日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   両沢 和幸  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   「ナースのお仕事」のキャスト・スタッフが贈る
超ハッピーな出産コメディ誕生!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   観月 ありさ [as 佐々木陽子]
松下 由樹 [as 大野春江]
谷原 章介 [as 工藤哲也]
神田 うの [as 佐伯レイナ]
伊藤 かずえ [as 日比野康子]
岡田 浩暉 [as 次郎ちゃん]
野波 麻帆 [as 井上真由美]
MEGUMI [as 真理]
山本 ひかる [as ミカ]
忍成 修吾 [as 勇治]
藤木 直人 [as 高原]
斉藤 由貴 [as 平塚みさお]
吉行 和子 [as 平塚サエ]
 
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あ ら す じ    大手出版社の副編集長佐々木陽子は30代の独身女性。新しく創刊される雑誌の編集長へ昇進する話も舞い込んで、やっと今までの苦労が実を結んだかと思われた矢先、とんでもない事態が起きる。生理の遅れと突然の吐き気、もしやと思い妊娠検査薬で確かめたところ、不安は的中して陽性を示す「+」のマークが。それでも妊娠を信じたくない陽子は、平塚産婦人科病院を訪れた。
 病院の入り口で入るかやめようか迷っていた陽子は、40代の妊婦あ大野春江に強引に引きずられて半ば強制的に受診する羽目になった。検査の結果妊娠2ヶ月と宣告されると、陽子はすぐさま相手の男に連絡を入れた。陽子のお腹の子供の父親は、ベトナム取材で一緒に仕事をしたフリーのカメラマン工藤哲也だった。酒に酔った勢いで・・・・・が見事に命中してしまったのだ。
 子供を産むつもりはなかった陽子だったが、翌日出社するとそこには昨夜までベトナムにいたはずの哲也がいて、皆のいる前で「子供ができました!」と大声で報告してしまった。おかげで編集長への昇進の話はライバルの高原に持って行かれてしまい、陽子はきっぱりと会社を辞めて出産に専念する決意をするのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    コピーにもある通り、テレビドラマ『ナースのお仕事』のキャストが目白押しだ。私が知っているだけでも、主演の観月ありさはもちろんのこと、松下由樹、神田うの、伊藤かずえ、岡田浩暉、藤木直人、吉行和子らは皆ドラマでおなじみのキャストだ。それだけに安心して観ていられる反面、それは同時に新鮮味を感じないという欠点でもあるだろう。『ナースのお仕事』が始まった当時、19歳という若さだった観月ありさも今はすでに32歳。彼女の場合見た目が若く見えるからいいものの、さすがに月日の流れを感じさせられてしまった。
 作品は『ナース〜』そのままのどたばたコメディで、いくら“満月の夜には妊婦が産気づく”と言われているといっても、陽子と一緒に平塚産婦人科に通っていた妊婦が一気に5人も産気づいて病院に押しかけるとは、いささか漫画チックに過ぎる気がしないでもない。また、吉行和子扮する平塚医師の母親が、痴呆症から急に正気づいて看護師たちの指揮をとるなんていうのもこの作品ならではだろう。松下由樹が演じる大野春江が、やたらと周囲の妊婦にお節介を焼くなかで、時折「なかなかいいことを言うなぁ」と思わせるものの、独身の彼女だけに今ひとつ説得力に欠けるように感じてしまう(笑)。斉藤由貴が産科医の平塚みさおを淡々と演じているのがいい。眼鏡を外してくれていたらもっと良かったのに。