評     価  

 
       
File No. 0997  
       
製作年 / 公開日   2009年 / 2009年06月13日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マックG  
       
上 映 時 間   114分  
       
公開時コピー   どこで誰が、未来を変えたのか?  

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト   クリスチャン・ベイル [as ジョン・コナー]
サム・ワーシントン [as マーカス・ライト]
アントン・イェルチン [as カイル・リース]
ムーン・ブラッドグット [as ブレア・ウィリアムズ]
コモン [as バーンズ]
ブライス・ダラス・ハワード [as ケイト・コナー]
ジェーン・アレクサンダー [as ヴァージニア]
ジェイダ・グレイス [as スター]
ヘレナ・ボナム=カーター [as セレナ・コーガン]
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ    スカイネットが自我に目覚め人類を敵と認識し、核戦争を勃発させた“審判の日”から10年が過ぎた2018年。抵抗軍のメンバーブレア・ウィリアムズは、搭乗していた戦闘機を機械軍に撃墜されて基地に戻る途中、単身でスカイネットへ連れて行かれた仲間を救出しようとしていた男マーカス・ライトと出会う。マーカスが抵抗軍の戦力になると考えたブレアは、彼をリーダーのジョン・コナーに会わせるべく基地へ連れ帰った。しかし、基地寸前でマーカスは地雷に接触して重傷を負ってしまう。
 ジョン・コナーと妻のケイト・コナーは、重傷を負ったマーカスを目の前にして驚きのあまり言葉を失う。心臓は人間のままだったが、彼の体はターミネーターだったのだ。ジョンは意識を取り戻したマーカスを問い詰めると、マーカスは驚くべき事実を語る。ジョンの父・カイル・リースが機械軍に拉致されてスカイネット内に拘束されているというのだ。しかし、ジョンは半分がターミネータであるマーカスを信じることができず、マーカスの破壊を部下に命じるのだった。
 そんな中、ブレアだけは自分を救ってくれたマーカスが味方だと信じており、マーカスの拘束を解くと2人で逃走を図った。ブレアは間もなく捕らえられるが、マーカスは基地からの脱出に成功し、彼を追ったジョンにカイルを見つけて連絡を送ることを約束して、単身スカイネットに侵入するのだった・・・・・。
 
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント    6月13日が公開初日なのだが、6月6日・7日の先行上映に加えて5日の前夜祭(22:00から1回のみ上映)までが組まれ、公開日など名ばかりで全く意味をなさないようなこの作品。私が観たのは5日(金)で、22:00スタートだから終了時間は当然深夜の0時を過ぎるのだが、驚いたことに場内はほぼ満席状態で、改めてこのシリーズの人気が高いことを思い知らされた。
 今までの3作はいずれもアーノルド・シュワルツェネッガーという強烈なキャラクターを主役に据えていたが、当然のことながら今回はシュワちゃん抜きで(完全に彼抜きというワケではないのだが)今までとは明らかに一線を画す内容の作品になっていた。やがて抵抗軍のリーダーとなるジョンと彼の父カイル・リースが出会う前という時代設定で、初めて未来が描かれている。そして、当然ながら1体のターミネーターとの死闘ではなく、夥しいターミネーターとの戦争が繰り広げられるために、それがいいか悪いかは別として、過去3作品を通して共通していたターミネーターに対する恐怖感は感じられない。また、最新のターミネーターが1作目で登場したT-800型ということもあり、それ以外のターミネーター(T-600型?)は結構弱い(笑)。
 私の当てにならない記憶では、確か1作目で「ターミネーターは未来から2度送り込まれた」という設定だったはずで、その意味では本来2作で完結すべきところに無理矢理3作目を後付けした感があった。だから、登場する敵役のターミネーターも『T3』のT-X型より『T2』のT-1000型の方が明らかに優れているなんて矛盾が起きたんだろう。そして、シュワちゃんが政界へ転身したことで転機を迎えたこのシリーズは、完全に打ち切りという選択肢の他に、シュワちゃん抜きで全く新しい展開に持って行くという道も同時に開かれたように思える。シュワちゃんを主役に据えての続編制作は、過去の作品との矛盾を生じないようなストーリー展開を考えると、もう限界に達していると思われたから。
 とは言え、やはりシュワちゃんの存在はシリーズ最大の魅力であっただけに、この作品でもワンシーンだけCGで登場してくれたのはありがたい配慮で、全身に鳥肌が立つような興奮を覚えた。しかも、1作目の時の若々しい姿で登場させてくれるとは・・・・・過去のファンをないがしろにしないその配慮が嬉しかった。しかも、さらなる続編への可能性も開けたわけで、多分制作されるであろう次作では、カイルが志願して1984年に送り込まれるあたりのエピソードを見せてもらいたいものだ。