評     価  

 
       
File No. 1002  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2009年06月06日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   役所 広司  
       
上 映 時 間   131分  
       
公開時コピー   僕がいなくなった  親父が大人になった  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   役所 広司 [as 矢沢拓郎]
瑛太 [as 矢沢拓也]
澤屋敷 純一 [as 秋葉サブロー]
二階堂 ふみ [as 光]
増岡 徹 [as ガマの油売り]
八千草 薫 [as ちよちゃん]
小林 聡美 [as 矢沢輝美]
 
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あ ら す じ    大豪邸に暮らす矢沢家の3人家族。株のトレーダーで数億円もの高額納税者と豪語するハチャメチャ親父矢沢拓郎とその妻輝美、そして父親に似ず真面目な一人息子の拓也。ある日拓也は恋人のとのデートのために渋谷で待ち合わせをする。その日は拓也の親友秋葉サブローが少年院から出所する日だった。光とのデートを切り上げた拓也は、サブローを出迎えるために走った。
 ところが、少年院に行く途中に交通事故に遭った拓也は、病院に担ぎ込まれてから目を覚まさない。そんな時、拓也の携帯に光からの着信が入る。ついつい電話に出てしまった拓郎は、本当のことが言えずに拓也のふりをしてしまう。こうして琢郎は、拓也として光と携帯で会話を交わすようになる。そんなある夜、事故以来目を覚ますことがなかった拓也の意識が戻るのだが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    役所広司の初監督作品だが・・・・・う〜ん、何とも形容しがたい作品だ。そもそもストーリーの進行上“ガマの油”がなくても充分に成り立ってしまう内容で、むしろ本来は不要なエピソードの“ガマの油売り”を無理矢理突っ込んだとしか思えない。明らかに過去と思われる時代設定で、益岡徹扮するガマの油売りの口上が唐突に始まって、観ている方は絶対にその脈絡のなさに戸惑うはず。そして、その女房(?)役に別の女優を起用してもいいように思えるのだが、敢えて小林聡美に二役を演じさせてまでキャスティングした意図も見えてこない。
 役所広司と小林聡美は、さすがに演技達者だけあって安心して観ていられるし、瑛太も出番は前半しかなかった(後半はずっと昏睡状態だから)ものの、少ない見せ場で存在感をしっかりアピールしている。光を演じた二階堂ふみが、最初はいかにも素人あそのものの演技でヒヤヒヤさせてくれたが、見慣れるとそれが逆に強い印象となって残る。